横山さんの隣人はムラカミさん？ (ページ34)

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横山side
あれ以来、週に1回くらいはAちゃん家でご飯をご馳走になっとる。

言うても不規則やし、学生さんとはなかなか時間合わへんからな。

それでも、美味いメシとビール、それからAちゃん。
俺にとっては至福の時間なんやで？

今日も酔うていい気分で自分の部屋に戻る。
あー、今日も可愛かったなぁ。

そんなこと思いながら、ベットに辿り着くとあっという間に睡魔に襲われてスマホのメッセージにも着信にも全然気付かんかった。

こん時に気付いとったらあんな事にはならんかったのにな…。

翌朝、睡眠バッチリの俺は気分良く目を覚ましてとりあえずシャワーを浴びて汗を流した。

シャワーからちょうど出て、髪を乾かそうとした時に鳴ったインターホン。

まだ朝の8時やで？
こんな時間に誰やねんって思いつつも、もしかしたらAちゃんかも？なんて期待でカメラを覗くとそこに映っとったのは1年前に別れた元カノ。

はあ？なんで？
全然意味分からへんねんけど、インターホン連打しよるから仕方なく玄関に向かう。

重い気分でドアを開けると俺とは対称的に明るい笑顔の元カノ。

「なんやねん、急に。」
「何って昨日電話もメールもしたのに全然返ってこないから！」