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横山side
マネに有名店のケーキ買って来てもらって手土産もバッチリやし、収録も延びんかったし、鼻歌でも出そうなくらい機嫌のええ俺。
この感情が楽しくてしゃあないねん。
「こんにちは。どうぞ？」
インターホン押せば今日も可愛い笑顔で出迎えてくれるAちゃん。
玄関に入ると、すでにエエ匂いが漂っとる。
俺のために準備してくれたんやなぁ。
若い女の子の部屋やけど、家具とかも結構シンプルで居心地良さそうなトコも俺好み。
どんだけ俺のツボ押さえるん？
テーブルいっぱいに並んどる料理はめっちゃ豪華で張り切ってくれたんかな？なんて優越感。
「うわー。めっちゃ美味そうやん！」
「ちょっと張り切っちゃいました。」
少し得意気な顔で言うAちゃん見ながら、ゆるみっぱなしの顔がバレんように何とか口を真一文字に結ぶ。
「いただきます。」
俺のリアクションを窺うAちゃんは、まるでほほえみデートん時のマルみたいやけど、あん時みたいに笑えんわ。
ひたすら可愛いしか思い浮かばへんし、ひたすら嬉しいしか思い浮かばん。
初めて部屋に来たとは思えんぐらいリラックスしとる俺がおって、自分で言うのも何やけど結構ええ雰囲気やん？
これから回数重ねていけば案外上手く行くんちゃう？
頑張れ！俺！
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作者名：葵
| 作成日時：2017年4月2日 15時
