13 ページ13
【可愛い子ぶってるんや、ミニトマトは。】
【そんなん初めて聞いたわ。】
【おもろいな、ムラカミさん。】
横山さんからのメッセージを読んで嬉しくてつい笑顔になっちゃう。
ちょっとだけ距離が近付いた感じ…かな?
【絶対可愛い子ぶってますよ!】
【野菜ならちゃんと苦いとかしょっぱいとかじゃないと!】
【じゃあ、トウモロコシは?】
【あれ、甘いやん。】
【あれは美味しいから好きです。】
【可愛い子ぶってないですし。】
【じゃあちっちゃいやつあるやん?あれは?】
【スイートコーンですよね…好きです。】
【あれ可愛い子ぶってない?】
確かに…。
でも美味しいから好きなんだよなぁ。
これ矛盾してる?
てか、こんなにミニトマトについて突っ込まれたの初めてなんだけど(笑)
やっぱり関西人だからかなぁ?
【可愛い子ぶってるけど好きです。】
【ブレてますよね?すいません。】
【謝らんでええよ。】
【ちょっといじめ過ぎたな、俺の方こそごめん。】
ふふっ。
何か甘酸っぱいな。
この甘酸っぱさの正体に気付くのはまだ先だけど、横山さんとのメッセージのやり取りが楽しみの一つに加わった。
299人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:葵 | 作成日時:2017年4月2日 15時