検索窓
今日:3 hit、昨日:7 hit、合計:91,303 hit

祝☆標的200…ゲーム開始と風の衝突(後編) ページ45

続き・戦場side


頭から定春をどかしたAは頭から流れる血を拭い、引き気味に頬をひきつらせているカルミアを睨む



『……何笑ってんだ』

カル「……これが笑っているように見えるのか?というより、その血は大丈夫なのか?」

『のんきに敵の心配してくれんの?……優しい…』

カル「貴様のためではなく白蘭様のためだ。真面目に答えろ」

『ツンデレ乙。大丈夫に見えんなら、眼科をオススメするぜ?』

カル「大丈夫には見えないから問題ない」



淡々としたやりとりに落ち着きを取り戻したカルミアは、再び上空に張り巡らされたワイヤーに飛び上がった



カル「それで…飛べもしない貴様は、その犬を出した程度で何をするつもりだ?」



Aはひらりと定春に飛び乗ると…楽しそうに、企むように笑って、カルミアを見上げた



『確かに、俺も定春も飛べねェよ。けどな…』



Aは定春の毛を掴み、定春は前足で地面をかいて姿勢を低くする

四つの目が全く同じ色で、光で、カルミアを睨みあげていた



『そんな俺らでも、“跳ぶ”事はできるわァァ!!

定春ゥッ!跳べェェェェェ!!』

定「わぉおおおおおおおおおんん!!」


ダンッッ!!



Aの声に答えるように、力強く雄叫びをあげた定春は…言葉通り、地面を蹴りあげ跳んだ

普通に飛んだのであればたかが知れているそれは、定春の力が加わり想定外の強さを魅せつけた


地面から跳びあがった体は遥か彼方に跳び、空中に張り巡らされた凶器に何度も傷つけられながら…Aの手が捕えられていた己の刃を掴み取った


突然の行動に呆気に取られたカルミアだったが、所々に傷をつけたA達の姿に自傷気味に笑う



カル「あれだけの啖呵をきっておきながら、互いに傷だらけ……なんて愚かで、情けない」

『……ちゃんと警戒心は持った方がいいと思うぜ?』

カル「…なに?」

『じゃねェと、足元すくわれるぜ?…こんなふうに』



天に向かって手を突き上げたAが笑えば、その指先についた“二つの目の”リングに炎が灯る

その瞬間、藍色の霧が周囲に発生し、空中のワイヤーが丁度貫通しているかのように大きな岩がいくつも出現する



カル「コレは…幻覚!?」

『俺さ、風以外にも炎が出せるっぽいから、使わねェ手はねェと思ったんだけど、まだ初心者だから標的ねェとむずかったんだ』

カル「貴様…ッ!!」


『さァ…第2ラウンドを始めようぜ?』



さらり…と、Aは定春の頭を撫でた

標的201…風の形態変化と退く風(前編)→←標的199…ゲーム開始と風の衝突(中編2)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (60 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
113人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , REBORN
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

アイ - とても面白いです!ついイッキ読みしてしまいました!更新楽しみにしてます (2018年11月29日 17時) (レス) id: d0f71e3ce3 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - はじめまして!銀魂もリボーンも大好きです!このお話、とても楽しいので私、応援しています!これからも頑張ってください! (2018年11月4日 9時) (レス) id: 7406046dda (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:十六夜☆ | 作者ホームページ:http://maru1215  
作成日時:2018年10月20日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。