標的3…幼馴染(後編) ページ5
続き
親戚連中の態度と表情が真逆なのに、さすがの恭弥も気がついたみてーで…目に見えて眉間のシワが深くなった
雲「文句は言わせないし、君らにとっても都合がいいだろう?
話は終わりだよ。Aの荷物は後でまとめて、僕の家に持ってきてね」
言うだけ言って満足したみてーだけど、親戚連中の中の数人が騒いだ
恭弥の父親は並盛の地主であり、両親ともに実績も実力(物理)もあり、話し合いも武力行使も強いことで知られている
その一人息子である恭弥も、すでに自前の特性“仕込みトンファー”で何人もの不良をボコボコにして、並盛を日々守っている
…って、記憶で知った
とにかく、そんな良家に引き取られる俺が羨ましいのか…妬ましげな視線を隠そうともしない親戚数人に、ため息が出そうになった…実際出たけど
さすがの態度に恭弥もブチ切れたみてーで、素早く隠してたトンファーを構えて文句言ってた親戚数人に向ける
雲「うるさい。僕に指図しないで
早く言われた通りに動きなよ。いつまでもこんな所で群れてるなら…咬み殺すよ!」
そう、“群れ”と“咬み殺す”…恭弥が最も嫌いで最もよく聞く口癖…有言実行なのがこえーところだよな
恭弥のギラリとした目に睨みつけられてすくみ上がった親戚連中は、バタバタと部屋を出て行った
そんな親戚連中にちょっとだけ同情してたら、恭弥が俺の肩を軽く叩いてきた
雲「A、これで、これからも一緒に居られるでしょ?」
『あー…うん、まあ…ソウダネ』
もう、ね…?苦笑いしか出てこねーよ
その日から俺は、坂田Aのまま…雲雀の権力を自由に使える雲雀家にお世話になることになった
少しだけ、先生に拾われた時のことを思い出したの…今は、俺だけの秘密だ
10年後ーー
『なーんて、こともあったよなあ…』
雲「?…急にどうしたの?」
『ん、いや…もうあの日から10年は経ってるんだなーと、思ってよ』
雲「ふーん…まあ、そうだね」
俺の返事に適当に反応して、恭弥はまた目を閉じた…俺の膝の上で
あの日から10年が経って、俺達は今は中学生…
風紀委員会を創設した恭弥は委員長、俺が副委員長として書類と見回りとカミコロに追われている
今は休憩中で、恭弥がソファーに座る俺の膝を枕にして寝てる。シビレんだけどなぁ…これ
しっかし、まあ…どーなる事やらとも思ったけど…
『平和だなぁ…』
この平和が崩れ去るまで、あと…
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十六夜☆(プロフ) - モエナさん» コメントありがとうございます!メガティブになってた所を修正しました。教えて下さりありがとうございます! (2018年6月18日 12時) (レス) id: daaab74543 (このIDを非表示/違反報告)
モエナ(プロフ) - 銀魂とリボーンのコラボ好きです!応援してます!後、標的6の最後辺りのネガティブがメガティブになってます。気になったのでコメントさせて頂きました! (2018年6月17日 18時) (レス) id: 108ca69897 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 銀魂とリボーンの作品が大好きで、凄く嬉しい作品です。雲雀さんカッコいい!!これからも無理せず更新頑張ってくださいね応援します。 (2018年6月10日 17時) (レス) id: 673ec4ec31 (このIDを非表示/違反報告)
尾崎紅葉 - 銀魂きたーーーーーー!!!!!!!!!!!これからどうなるのかが楽しみです!更新頑張ってください! (2018年6月9日 16時) (レス) id: f02ea9a8e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十六夜☆ | 作者ホームページ:http://maru1215
作成日時:2018年6月9日 13時