第二百十九幕…自分自身 ページ44
アルコバレーノが復活すれば、白蘭を倒せるかもしれない…
だが、それにはまだ…時間が足りなかったのだ
それを見極めた白蘭は、早々に邪魔者である綱吉の首を捻り排除した
ユ「誰が復活しようと負けっこないけど、時間がもったいないだろ？
この頑丈な結界の中にはもう誰も来やしないよ。これで君達は僕のもの♪」
白蘭は笑いながら二人に近づく
ユニは恐怖に顔を青ざめるが、Aはそんな怯えたユニを護るように前に立ちふさがった
その表情は鋭く、歯を食いしばり拳を握りしめ、白蘭を睨みつけている
白「ハハハ、そんな怖い顔しないでよ。ま、忠誠心の高いAチャンならしょうがないかな♪
けど大丈夫♪すぐ、忘れさせてあげるよ。今までのことなんていらないんだからね♪」
『……白蘭…あなたは…あなたじゃない』
白「……それはもう、聞き飽きたよ
けど、もうこれが最後になるだろうから聞いてもいい？どういう意味なのか…」
白蘭は、今まで何度も…それぞれの世界で必ず１度は聞いたその意味を知らないままでいた
『あなたは…“白蘭”って人の皮を着た…醜い悪魔
周りには目も向けず…欲望を満たすためなら…どんな事でもする
周りの悲しみに染まらない…破滅をまき散らす…白くて純粋な……悪魔』
白「そうだね。否定しないよ♪」
自身の退屈を紛らわすために、簡単に人を殺すことが出来ることに…彼は罪悪感も悲壮感もなかった
だが、それなのに何故…それは自身でないのかと否定されたのか疑問で仕方が無い
『あなたは…自分自身を知らない…知ろうとしない
殺戮は…楽しい？侵略は…楽しい？略奪は…楽しい？
白蘭は…悲しみも、苦しみも…本当の喜びも……自分自身を…ちゃんと知ってる』
白「……なにそれ、どういうこと？」
『あなたは…過去を忘れろって…私に言った』
白「そりゃあね。僕のものになるには必要の無いものだし、なにより悲しい過去はいらないだろ？」
当たり前のように聞いた白蘭に、Aは首を横に振る
『……悲しみも、苦しみも…辛いことはいっぱい…あった
けど…楽しさも、嬉しさも…幸せはもっといっぱい
いらない過去なんて…カケラもない…
あの過去があったからこそ…私は…私自身でいられる』
白「なにを、言って…」
『ねぇ……本当の白蘭は…どこ？』
Aの確信をつく言葉に視界が揺れた白蘭だったが、次の瞬間には感覚が切り替わっていた…
だがたしかに、Aの言葉は彼の奥に収まっている
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ハルカ - 続きが気になるのでお願いします(≧∇≦) (2017年4月22日 7時) (
レス) id: 04586e5ef6 (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福(プロフ) - 更新待ってました！これからも頑張ってください！ (2017年4月20日 23時) (レス) id: 0d94ff763d (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - 夢主とっても可愛いです！これからも応援しています！ (2016年12月28日 0時) (レス) id: cd89a87204 (このIDを非表示/違反報告)
マキ☆ - 続編おめでとうございます！この作品を見るのをいつも楽しみにしています。これからも更新よろしくおねがいします！ (2016年8月5日 14時) (レス) id: bd6a6263e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十六夜☆ | 作者ホームページ：http://maru1215
作成日時：2016年7月28日 20時
