【銀魂】大切なものを護り壊す世界…2

第百二十四訓 ページ33

続いてAサイド


真剣な表情の兄様に見惚れつつ、Aが望むことを…



『…Aから…友達を…取らないで！』




Aの言葉は予想できてたのか、兄様は驚いた表情を見せずに話を聞き続けてくれている



『Aはもっと…いろんな人と…関わりたい
兄様や…鬼兵隊のみんな…銀兄たち以外の…いろんな考えを持つ…いろんな人たち……もっと知りたい！
だからAは……友達を…失いたくない…いなくなるなんて…ヤダよ！』



こんなに声を荒らげたのはいつ以来かな…攘夷戦争以来？
少なくとも…兄様には一度も向けなかったような…怒りや悲しみを含めた声…兄様だけじゃなく、A自身も驚いてる


だけど、今後のために…これだけは伝えなきゃいけない



『Aは兄様の、兄様はAの…いつまでも…変わらない事実
それでもAは…友達が欲しい…！！』



驚いた表情のままの兄様としっかり視線を合わせて告げた言葉に、兄様はしばらく考えて、Aと神楽ちゃんに背を向けて歩き始めた



『に…兄様…？』



Aは…兄様に捨てられてしまうの…？


そんな不安が頭をよぎった時、兄様はAに振り返る
諦めたような、少し疲れたような表情で…



高「A…帰んぞ」

『Σ…ー！うん！！』



兄様が神楽ちゃんに刃を向けなかった…！
それはつまり…Aのワガママを認めてくれた証拠としては充分だった



神「A！」



神楽ちゃんは、兄様の元へ行こうとするAを心配そうな表情で見つめていた



『神楽ちゃん！“またね”！！』

神「Σッ…オゥ！！」



Aの言葉に神楽ちゃんは笑顔で返してくれて、Aは兄様に追い付くと、兄様の腕に絡みつく



高「A…2度目はねェ」

『うん…もうしない』

高「お前は俺のもんだ…」

『兄様…だぁい好き…ぃ』



好きで好きで…狂おしいほどに愛しいAの兄様


花がなければ、蝶は死に…


蝶がなければ、花は朽ちる…


互いに支え、支えられて…生きるために協力しあってる


兄様とAも…またどちらかが無くなったら、狂っちゃうんだろうなって…こんなことがあった後はいつも思う


それがとても心地よく思えるのは、きっと…



高「A…」

『兄様ぁ…』



Aが兄様のこと…ダイスキダカラだよネ…？



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主人公は天然で言ってます。ホラーじゃありません！
あと、兄妹の一線も超えてませんよ！！親愛にとどまってます！

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