第百二十一訓 ページ30
万斉サイド
今、江戸では別の星から流れ込んだという新型ウイルスが流行しているらしい
まぁ、江戸にいない我らには関係のない話なのだが…
『うぅ…兄様ぁ…』
高「Aッ…！」
万「晋助、たかが風邪を引いた程度で、心配しすぎでござるよ」
晋助の心配ようがウザすぎでゴザル
この鬼兵隊の副総督Aは、環境の変化で倒れてしまった
そんなAに、晋助はつきっきりで看病を続けている
万「Aの強さは、主が一番よく知っているのではござらぬか」
高「確かに…Aは強ェ、だがそれと同時に、病気にゃ弱ェんだよ
つか、俺がAから離れたくねーんだよ、わかれよ」←
万「無茶言うな」←
全く…確かに晋助といた時間はそれなりに長い
だが、晋助はAが関わるとリズムが大きくずれるから、合わせるのが大変だということを理解して欲しいものでござる
高「喉乾いてねェか？」
『痛い…』
高「腹減ってねェか？」
『いい…』
高「吐き気はねェか？」
『うん…』
高「俺の人肌いるか？(キリッ」
『…やだ』
高「Σなん…だと…！？」
Aの返答にショックを受けたのか、晋助は顔を青くしていた
まるで、晋助の方が風邪を引いているようでござるな
万「しかし…いらないでもほしいでもなく、いやとはどういう意味でござるか？」
『……だって、まえ…風邪の時に…兄様の人肌……兄様も風邪…』
ふむ…聞こえるところだけつなげるとわからぬが、今の状況ならだいぶ理解ができる
万「つまり、前に風邪を引いた時も同じようなやり取りをして、晋助が風邪を引いてしまった…でござるな？」
『ぅん……だから、もう…学習した…人肌、やだ』
高「A…ッ！」
すると晋助は、布団の外に出ていたAの手に自分の手を重ねた
高「俺ァ…風邪を移されようがどうなろうが、Aのそばにいてェんだ
こんな理由じゃ、お前はまだいやなのか？」
『に、兄様…///』
どうやら、解決したらしいでござるな…
邪魔にならぬよう、拙者は静かに部屋を出た
しばらくして部屋に戻ってみると…Aは布団で、晋助はその横で互いに手を握ったまま眠っていた
めったに見られないような微笑ましい光景だったので、誰にも知らせずじっくり鑑賞させてもらったでござる
翌日…Aは無事復帰して、晋助も風邪をひくことはなかったのでござった
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堕天使 - 面白かったです。更新頑張って下さい (2016年9月11日 0時) (
レス) id: da9a796715 (このIDを非表示/違反報告)
桜子 - おもしろかったです、更新待ってます (2016年8月31日 15時) (レス) id: 6d3bb9a613 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜☆(プロフ) - gumliaさん» gumliaさん、指摘ありがとうございます！更新の方も頑張ります！！ (2016年5月18日 19時) (レス) id: cb146d85e2 (このIDを非表示/違反報告)
gumlia - 指摘ですが「貞春」ではなく「定春」ですよ。これからも更新頑張ってください！ (2016年4月23日 1時) (レス) id: 5dbab745da (このIDを非表示/違反報告)
坂田 花恋(プロフ) - キャラと言いお話と言い・・・すごく面白いです!!!高杉様と妹さんの絡みが好きです♪笑更新頑張ってください!!!!!いつまでも応援してます！ (2016年4月10日 21時) (レス) id: 74d544e7e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十六夜☆ | 作者ホームページ：http://maru1215
作成日時：2016年3月9日 23時
