第百九訓 ページ18
続き
辰「おかしィじゃろォォ!!」
突然、壁に埋まってた辰兄が復活した
『辰兄…?』
高「何言ってんだ、おかしいのはテメーの頭だろ」
辰「普通、変じゃと思わんがかァ!?
この部屋から取引用の部屋まで、どんっだけ遠いと思っとるんじゃ!!」
高「ふっ…甘ェな」
そう言うと、兄様は辰兄をあざ笑うように見た
高「たとえ地球の裏側にいようが、Aの悲鳴は聞き逃さねェ…それくれェの事できねェようじゃ、Aの兄なんざ務まるわけねーだろォォォ!!」
辰「んなわけないじゃろォォォ!!」
高「たとえどんなところにいようが、どんな危険な状況だほうが…Aが俺を呼ぶ声には、すぐにでも駆けつけてやる!!」
『兄様…カッコいい!』
そんなに、Aの事を考えてくれてたなんて…!!
『Aも…!兄様の声には…どこからでも…!!』
高「A…!さすが、俺の愛しい妹だ!」
『兄様…!』
Aと兄様が見つめ合っていると、辰兄が頭を抱えてため息を吐いた
辰「はぁ…昔もアレじゃったが、ひさに見ない間にグレードアップしとるぜよ…」
『ぐれーど…?』
高「気にすんな、A
それより、坂本。さっさと帰れ!」
兄様が辰兄を部屋から追い出そうとするのを、Aは止めた
『あ…兄様、ダメ』
辰高「「えっ?」」
『A…辰兄と話し…したいから』
高「…じゃあ、俺も…『ダメ』Σなっ…!!」
『辰兄と…だけ』
辰「わしとだけ話したいんか?
…そーいうわけじゃ、ほれ、高杉。早くどっかいかんかい!」
高「そんな…俺より坂本のほうがいいだなんて…嘘だと言ってくれ!」
辰「嘘じゃながよ」
高「Aーーーーッ!!(泣)」
今度はさっきと逆で、辰兄に兄様が部屋から押し出された
ごめんね…兄様。だけどこれだけは…
しばらくして兄様の声が聞こえなくなると、辰兄がAの前に座った
辰「で?わしに何をして欲しいんじゃ?」
『…なんで、わかったの?なにかして…欲しいって』
辰「顔に書いちょるよ
それに、高杉と金時とヅラには負けちょるけど、それなりに長い間Aを見ちゃったからのぉ
ほれ、わしになんでも話してみぃ」
『……あのね…話すね?』
辰「おう!どーんと任せてみぃ!」
そう言って自分の胸を叩いた辰兄を見て、Aはずっと考えていたことを話した
続く
122人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
堕天使 - 面白かったです。更新頑張って下さい (2016年9月11日 0時) (レス) id: da9a796715 (このIDを非表示/違反報告)
桜子 - おもしろかったです、更新待ってます (2016年8月31日 15時) (レス) id: 6d3bb9a613 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜☆(プロフ) - gumliaさん» gumliaさん、指摘ありがとうございます!更新の方も頑張ります!! (2016年5月18日 19時) (レス) id: cb146d85e2 (このIDを非表示/違反報告)
gumlia - 指摘ですが「貞春」ではなく「定春」ですよ。これからも更新頑張ってください! (2016年4月23日 1時) (レス) id: 5dbab745da (このIDを非表示/違反報告)
坂田 花恋(プロフ) - キャラと言いお話と言い・・・すごく面白いです!!!高杉様と妹さんの絡みが好きです♪笑更新頑張ってください!!!!!いつまでも応援してます! (2016年4月10日 21時) (レス) id: 74d544e7e0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:十六夜☆ | 作者ホームページ:http://maru1215
作成日時:2016年3月9日 23時