第二百五十三幕…愛の種類 ページ30
日本出立当日…
集合場所である並盛空港へやって来たAは、目的の人物を見つけて声をかける
『骸…お待たせ』
骸「A！クフフ…僕達も今来たところなので、問題ありません」
千「骸様…Aがいつ来てもいいようにって、30分も前からここに…」
骸「お黙りなさい、千種」
犬「Aとどっか行くのなんて、ちょー久々だびょん！」
『子供の頃…はぐれて以来…だね』
そう、骸達とどこかへ行くことなど…それこそエストラーネオファミリーを壊滅させて以来なのだ
すると、骸と千種と犬以外にもう一人…骸と敵対していた時に邪魔をしてきた女…MMが、Aを睨むように見ていた
『あの…お久しぶり？』
M「そうね。黒曜センター以来かしら」
『……』
M「……」
『…あの(汗)』
M「いい？昔の知り合いだか何だか知らないけど、骸ちゃんはあげないわよ！？」
『あげない？』
AはMMの言っている意味がわからず首を傾げ、何か怒らせてしまったのだろうかと考えて…
『えっと…いらない？』
骸「Σクフッ！！」
犬「Σ骸さん！！」
M「はぁ！？骸ちゃんほどの男をいらないって、あんた何様のつもりよ！！」
『え？…あれ？』
Aの言葉に吐血する骸を尻目に矛盾をぶつけるMMに、Aは更によく分からなくなった
『あの…いらない訳じゃ
骸は、骸達は…家族みたいな…兄弟みたいな…感じだから
その……あげないとか、よく…わかんない…です』
言葉の後半は自信なさげに音量が下がっていき、それと同様に若干俯く
それに連動するように、Aの家族や兄弟と言った恋愛以外の言葉に攻撃され…骸は空港の床だというのに四つん這いになってしまっている
そんなふたりの様子を見たMMは、二人の心情を悟って…思わずため息を吐く
M「(なるほどね…結局、骸ちゃんの一方通行じゃない。心配して損したわ！)
はぁ…もういいわよ、よく分かったから」
『え…』
M「それより！骸ちゃんから話は聞いてるわ
私は、MM。改めてよろしくね、A」
『…よ、よろしく』
いつの間にか解決していて驚きながらも握手を交わしたAに、MMはまるで妹ができたかのような思いで握り返した
そんなふたりの様子に安心を感じながら、先ほどのショックが抜けてない骸をどうするかと…千種はめんどくさがりながらも思案するのだった
第二百五十四幕…リンゴ頭の新戦力→←第二百五十二幕…雲の訪問者
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 101人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミリア - 返事ありがとうございます気長に楽しみに待ってますこれからも体にきよつけて更新頑張ってください応援してます。 (2017年8月8日 17時) (
レス) id: e3c7f73b1f (このIDを非表示/違反報告)
十六夜☆(プロフ) - ミリアさん» ご感想ありがとうございます！次に作る作品は決まっているので作れるかは分かりませんが、もし作るなら「リボーンの世界に高杉兄妹トリップ」ってところですかね？なかなか続きは書けませんがごゆるりとお待ちくだされば幸いです！ (2017年8月6日 23時) (レス) id: cb146d85e2 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - すごく気に入った作品で今後の展開が気になりますもし他の作品を作る予定ならリボーンの作品でアニメKか銀魂の作品でリボーンの世界にトリップした銀時か高杉の姉か妹の作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体にきよつけて更新頑張ってくださいね (2017年8月4日 18時) (レス) id: e3c7f73b1f (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからも応援し続けます！ (2017年4月26日 23時) (レス) id: cd89a87204 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：十六夜☆ | 作者ホームページ：http://maru1215
作成日時：2017年4月26日 22時
