第二百五十一幕…霧の訪問者 ページ28
時を同じくして…
家で学校へ行く準備をしていたAは、ふと…家に響くチャイムの音に手を止める
入口を開けてみれば、見覚えのある特徴的な髪型…
『……いらっしゃい…骸』
骸「クフフ…お邪魔しますね、A」
入口を開けた先にいたのは、先日…デイモンを倒すのに貢献したということで、ヴィンディチェの牢獄から釈放されたばかりの六道骸だった
Aは準備していた荷物を横に置き、骸をリビングへ通す
リビングのソファーに骸を座らせ、Aは紅茶を運んでから骸の隣に座る
『骸…何かあったの？』
骸「いいえ、たいした用はないのですが…用事がなければ来てはいけませんでしたか？」
『ううん。嬉しい…けど、疲れて…ない？』
骸「まぁ…脱獄したばかりで色々とありましたが、疲れるというほどではありません
それに、Aに会うためなら…多少の疲れなど僕の障害にはなりません」
『そっか…ありがとう』
骸「クフフフフ…それほどではありませんよ」
Aが嬉しそうに微笑むのにつられて微笑む骸
その場にほわほわとした暖かい空気が流れているのを感じて、骸は安心や嬉しさといった感情が溢れていた
すると、骸は何かを思い出したようにAの顔に顔を近づけて…その頬に手を触れる
骸「A…目を隠すのはやめたのですか」
『…うん』
骸「大丈夫なのですか？怖くは…ないですか？」
『大丈夫…とは、言いきれない…けど、怖くない
みんなが、ツナが…受け入れてくれた…から』
骸「……やはり、沢田綱吉ですか
まあいいです…Aが変わろうとしているというのは、僕も嬉しく思いますからね
けれど…その美しい瞳を知る者が増えて、独り占めできないというのは少し寂しさがあります」
『ん…ありがとう？』
骸「…クフフフ…どういたしまして」
骸の言ったことがよく分からず首を傾げるAを見て楽しそうに微笑む骸に、Aはさらに首を傾げたところで…
骸「そういえば、クロームのことで相談があるのですが…しばらくの間預かっておいてほしいのです。生活費諸々はこちらで用意します」
『どうして？』
骸「……」
『……わかった…けど、一応生活費は…リボーンさんに…渡して』
骸「分かりました…ありがとうございます」
一瞬暗い表情をした骸に何も聞けなくなったAは、ひとまず了承し微笑んだ
第二百五十二幕…雲の訪問者→←第二百五十幕…蘇る友情(短め)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 101人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミリア - 返事ありがとうございます気長に楽しみに待ってますこれからも体にきよつけて更新頑張ってください応援してます。 (2017年8月8日 17時) (
レス) id: e3c7f73b1f (このIDを非表示/違反報告)
十六夜☆(プロフ) - ミリアさん» ご感想ありがとうございます！次に作る作品は決まっているので作れるかは分かりませんが、もし作るなら「リボーンの世界に高杉兄妹トリップ」ってところですかね？なかなか続きは書けませんがごゆるりとお待ちくだされば幸いです！ (2017年8月6日 23時) (レス) id: cb146d85e2 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - すごく気に入った作品で今後の展開が気になりますもし他の作品を作る予定ならリボーンの作品でアニメKか銀魂の作品でリボーンの世界にトリップした銀時か高杉の姉か妹の作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体にきよつけて更新頑張ってくださいね (2017年8月4日 18時) (レス) id: e3c7f73b1f (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからも応援し続けます！ (2017年4月26日 23時) (レス) id: cd89a87204 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：十六夜☆ | 作者ホームページ：http://maru1215
作成日時：2017年4月26日 22時
