戦場のメリークリスマス（青）

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就職してからすぐに付き合った、大倉の会社の先輩。


居酒屋で隣になった、同い年のイケメン。


合コンでちょっといいなって思ったオシャレな人。





誰も長く続かなかった。
別れた原因は全員同じだった。



相手の想いが私より大きくなってしまったこと。



辛い想いをうめようとして付き合ってみたけど、やっぱりダメだった。


周りから見たら、私はきっとダメな彼女だっただろう。





そんなことをしているうちに、周りはどんどん結婚、出産。
いつの間にか結婚適齢期というものを、逃しそうになっていた。





そんなとき、久しぶりに大倉からLINEがきた。





「中学の剣道部のやつらがそろそろ飲み会やれってー」





中学の部活仲間は、社会人になっても時々集まって飲みに行ったりしていた。
いつも私と大倉が幹事。





『OKーいつならいい？』


「まぁ、お盆とかそのへんちゃう？」




女子会とか飲み会とか、ストレス解消には友達に会うのが1番。
楽しみができて、仕事で疲れた心が少し晴れた。




飲み会の話が大体決まった頃、





「A、最近どうなん？もう年齢的に。」





失礼極まりないのだけど、大倉はいつも直球だ。





『なんもない。誰か紹介して。』


「会社の先輩、まだAのことあきらめてへんみたいやけど？笑」


『いや、それは無理。笑』





大倉には、その先輩のときに迷惑をかけてしまったのだけど、懲りずに私を気にしてくれている。





「しょーもないで、自分。笑」





そんなふうに言いながら大倉は、ある電話番号を教えてくれた。





「登録しといて。連絡させるわ。」





ケータイにその電話番号を登録すると、LINEに新しい友達の名前が現れた。





【しょーた☆】





また、あの音楽と香り。




名前が一緒なだけだよ。
期待するな。



そうやって傷ついてきたのに。




もう、私は末期だと思う。

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