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youside
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手を振ったあと、背を向けて歩き出した彼
このまま一緒に居られたら
なんて、
私が願ってはいけないことぐらい分かっている
今の彼の幸せを壊すわけにはいかないんだ
それでも、
「目黒くん！」
そう呼んでしまったのは、何故だろう
呼んでも振り向かないことは分かっているのに、
大好きな背中があの頃と何も変わっていないように見えて
つい口から出たあなたの名前
きっと彼の中ではたくさんのことが変わって
“ 聴こえないだけ ” ではない様々なことと一生懸命向き合って、闘ってきたんだと思う
その背中を追いかけるようにまた無意識に足が動いて伸ばした手が彼の肩に触れると、出会った瞬間と同じようにびっくりした顔で振り向いた
「..............もう少し、一緒にいたい」
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作者名：まる | 作成日時：2022年10月30日 17時
