特級教師、最強泣かせたってよ。【呪術廻戦】

《41》保護されてください ページ44

「…んだよ、テメー。触んなキショい」



『残念ながら離す気はないんだなー』






任務後、ぷらぷらと辿り着いた行き付けのコンビニの裏で、



ヤンキーが5名ほどたむろっていた。



…そもそも何故コンビニの裏を覗く経緯に至ったのかは、



多分次の瞬間に分かる。



私に真っ先にがんをくれてきたのは、恐らくリーダー格の、



顔が小さい黒髪の塩顔イケメンだった。



んだガキ、と言われ、周りの野次をスルーして、



リーダー格の子の手首をがっと掴んだ。








『キミ、中学生だね』



「だからんだよ、お前より強いわ」



『…あーぁ、中坊が喚いてら』







私は手首を掴んだまま、頭を振った。



…そこで、冒頭に戻る。



私の手を振り払おうとする少年。



でも見かけによらず、握力32kgある私の手は、



一向に振り解かれなかった。



貧弱〜、とクスクス笑えば、周りで呆気に取られてた子たちが、



私に殴りかけてきた。



…だが、誠に残念ながら、私の術式は擬似無下限を作り出せる。



皆、私の呪力に触れて、一瞬にして意識を失った。







「…な、なんだお前」



『キミが命を捧げてるものと同類、と言えばいいかな。



お願い、保護されてください』



「なっ、」







なんでそれを。



その言葉を少年が飲み込んだのは十分に分かった。



私は、明日当たるはずの任務だったのになぁ、と少年に話し掛けた。







『…森本輝正くん、君を助けに来たの』

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