特級教師、最強泣かせたってよ。【呪術廻戦】

《40》高めな顔面偏差値 ページ43

サングラスしてるけど分かる、とんでもない美形だ。



イケメーン…。



傑もイケメンだし、この場の顔面偏差値高過ぎないか。



すると、白髪くんが私に一歩近付いた。



傑の腕が私の視界を遮る。







「…俺怖い？」






私は、確かに怖いが、困り眉で俺怖い？、と聞いてきた彼が、



悪い人に思えず、頷いたとも、首を横に振ったとも取れる、



微妙な首の振り方をした。



白髪くんがしょぼんとして、進めようとしていた足を引っ込めた。



私は、遮る傑の腕を持って、白髪に口を開いた。







『…怖いけど、悪い人ではない、と思う』







そう言うと、…彼めちゃくちゃ分かりやすい。



一瞬にしてでれっとなった。



…さては可愛いな、白髪くん。



かわいーい…と呟けば、傑がギョッとした。








「えっ、え…、え、A、」



『ん〜？』








傑を躱しつつ、笑ってみせた。、



傑がぐっ…、と唸って黙った。



すると白髪くんが少し顔を赤らめて、次の瞬間驚くことを言う。







「…許婚、いる？」



『…あ、私？』







こくんと頷かれ、私はブンブンと首を振った。



今考えれば、箱入り息子(？)の悟にとっては、



彼氏なんて概念はなくて、



許婚という概念しかなかったんだろう。



ぱあーっと顔が輝いた白髪くんが、私を見て、



真面目な顔に切り替えてとんでもないことを言った。








「…俺と結婚を前提にお付き合いしてください」



「はぁ！？」






大声を上げたのは、私……ではなく、珍しく傑だった。

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