特級教師、最強泣かせたってよ。【呪術廻戦】

《24》極道と薄情 ページ26

「んで、2人揃って寝坊か」



「『すいません…』」







ここ1週間のハードスケジュールでお互い疲れが溜まっていたようで。



2人揃って仮眠したら起きて携帯を見れば8時半で。



やぁ、おはよう世界。



慌てて森本を叩き起こして、教室に飛び込んだ。



どうしたんだ、珍しい、とパンダくんに言われ、



明け方まで任務が入っていたことを説明した。



森本も窓だった時期が一時期あり、生徒と面識があったため、



とりあえず引っ張ってきていた。







「…なぁ、授業が嫌とかじゃなくて、今日休講にしねぇ？」



『どうしたのパンダくん、



授業サボりたがるタイプじゃないじゃん』



「だって悟のせいで、Aと森本、色々限界だろ」



「キショいんだよ、ペーペーの窓がよ。



任務で私に会うたんびに



「五条さんとAさん大丈夫なんですか？」



って。



私は自動回答式のAIじゃねーんだよ」



「しゃけしゃけ、明太子、高菜、こんぶ」



「…へ？なんて？」







森本、棘くんの言葉の理解に詰まる。



…いやそんな事は良くて。



三人はなんとかして私たちを休ませようとしてくれた。



疲れているときほど、3人の気遣いは身に沁みる。



すると、憂太くんがぼそっと大分問題発言をした。







「あの、明日から授業がほぼ五条先生になるって、本当ですか？」



『…は？』



「えっ！？いや、今日夜蛾先生にそう言われて、！」







私は暫く沈黙して、森本、と名前を呼んだ。







「…ん？俺っすか？」



『この場に森本は森本輝正(こうせい)しかいないでしょ』



「…俺っすね」



『はい』



「どうされました、姐さん」



『授業をしてください』



「…へっ？」



『私今から職員室乗り込んでくるんで』







そう言って、書類等々を教壇に置き、教室を出た。



あんの極道野郎(夜蛾)に軽薄野郎(五条)め、絶対許さん。








【ミニ森本side】



「…えー、と、？森本輝正です、えっ、どうしよう」



「僕言っちゃいけないこと言っちゃったかもです」



「…いや、遅かれ早かれ姐さんキレてたと思うから、



憂太くんはわるくないっすよ」



「森本が先生か、



ついこの間までAが森本の世話で



死にかけてた気もするんだけどな」



「いつの話っすかパンダくん」



「森本センセ、なにやんの？」



「…なにやろっか」







森本輝正、人生初教師。

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