《15》反対の過去 ページ16
謝る…、といえば、高専生時代、付き合って1年くらいだろうか。
私達の遥か昔にも似たようなことがあった。
同じく喧嘩した時だった。
あの時は私が悪かった。
悟が女の子と出掛けてるのを町中で目撃した私が、
死ぬほど拗ねたのだ。
高専に戻ってきた悟が話し掛けてくるなり、
肩に置いてきた悟の手を振り払った。
『ごめんね、彼女なのにつまんなくて』
「…なにお前、なんで拗ねてんの、皮肉？」
『いーえ？拗ねてませんし皮肉でもないです。
本当のことでしょ？
見た目も言動行動も可愛くなくて悪かったですね』
「…なんなんお前、面倒臭い」
『…悟が他の女の子と出掛けるからじゃん！！』
悟がピタッと動きを止める。
そこで違和感を感じたところでやめておけばよかったのだが、
あの時は悔しさで強情になっていた。
「……はいはい、俺が悪かったよ。
じゃあね、お前と違って特級なもんで、任務あるんでね」
私は、イライラにプラスで無力さに悔しいやらなんやらで、
すでに涙が溢れてきていた。
顔を顰めながら涙を流せば、悟が少しギョッとした顔をした。
…が、悟はこのとき、踵を返して任務に行ってしまった。
『悟なんか知らない！！』
夕暮れの高専の廊下で泣きながら悟の背中を見送りつつ、
地団駄を踏んだ私の肩を叩いたのは、悟とすれ違ってきた傑だった。
『傑ぅぅぅぅ』
「まぁまぁ、落ち着いて、A」
『あんたの親友どうなってんのよ、ちゃんと教育してよぉぉぉ』
傑がキョトーンとして爆笑し始めた。
笑われた私はふぇぇぇんと声を上げて、地べたにペタっと尻餅をついた。
硝子ちゃんがこの時盗撮してたらしく、後々見せてもらえば、
はたから見ればなかなかの修羅場だった。
泣き崩れる女子と、死にそうになりながら笑う男子。
やばいやつandやばいやつin additionやばいやつalsoやばいやつだ。
「教育って、Aは私をなんだと思ってるんだよ…」
息絶え絶えに喋ったヒィヒィ言う傑のズボンの広がる裾を掴んで、
酷い、なんて非情な人間なんだと泣き付けば、
どうどう、と言われた。
私は馬じゃねぇ。
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?(プロフ) - だいぶ過ぎてしまいましたがお誕生日おめでとうございます!!続編嬉しいです速攻見てきます!🥲 (2月11日 18時) (
レス) @page50 id: 0539db3d38 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 空気。さん» ご本人様！爆笑 コメント見た時1人で、ですよね！とか叫んで、兄に心配されました笑 あのコメントにめちゃくちゃ助かりました！笑 無理どころか、好きなエピソードが多すぎて指捗りまくりです💪 ご愛読ありがとうございます、これからもよろしくお願いいたします！ (2月5日 9時) (レス) id: 14d683d60f (このIDを非表示/違反報告)
まる - 白うささん» 遅くなりまして本当に申し訳ございません(-_-;) シメなので、七海とかも出してみようかなー、と制作を練っております…！！ 誕生日ありがとうございます！笑笑 白うささん、いつもご愛読ありがとうございます…！これからもご愛読お願いします…！！ (2月5日 9時) (レス) id: 14d683d60f (このIDを非表示/違反報告)
まる - Aliceさん» ありがとうございます😭 今年は現実が忙しすぎてあんまり祝ってもらえなかったので嬉しいです…！😇 更新頑張ります！！ これからもどうか、ご愛読お願いいたします…！ (2月5日 9時) (レス) id: 14d683d60f (このIDを非表示/違反報告)
まる - 夏斗さん» 夏斗さん、いつも本当にありがとうございます！笑 なんの偶然か、悟大好きな私の誕生日が傑の誕生日とバッチリダブるという…笑笑 更新頑張ります💪🏻💪🏻 これからもご愛読お願いします…！ (2月5日 9時) (レス) id: 14d683d60f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御手洗ネコ | 作成日時：2024年1月9日 9時
