渋谷さんの添い寝担当？ (ページ5)

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後片付けをしていると渋谷さんがお風呂から上がってきた。

濡れた髪をタオルでガシガシ拭きながら歩いてくる姿は色気に溢れてる…。

この人すごい美形…。
どこかのバンドのツアーグッズみたいな部屋着はお金持ち感ゼロだけどそれもよく似合ってる。

だけど…。そんな事より気になるのは…

「渋谷さん！ちゃんとドライヤー使いました？」

「は？…いや、すぐ乾くし。」

「もう！風邪引いたらどうするんですか？」
「ほら！水分無くなるまで徹底的に乾かして来て下さい！」

そう言いながら渋谷さんの背中を押して洗面所に向かわせる。
私がいる間は絶対風邪なんかひかせないから！

「めんどい。」
「自分がやってや。」

…確かに家政婦だしそれぐらいいっか。

「分かりました。ドライヤーは…あ！あった！」

手に取りスイッチを入れると渋谷さんの髪をワッシャーとかき分けながら乾かしていく。

よし！これで完璧に乾いた♪

「はい！終わりましたぁ！」

鏡越しに私をじとっと見た渋谷さんが

「自分、扱い乱暴すぎるやろ。」
「フツーもっと優しくせえへん？」

…しまったぁ！
…確かにそうだよね。

「すいません…。自分家の犬を乾かしてあげるのと同じやり方でやってしまいました。」

「やっぱりな。」
「俺も途中で自分が犬になったか思ったわ。」

「ごめんなさい…。」

「でも、早いしこれでいいわ。」
「明日からも犬バージョンで。」

少しだけ口角を上げて言う渋谷さんはとてもカッコ良くて自分の顔が赤くなってるのが嫌でも分かった…。