渋谷さんの添い寝担当？ (ページ4)

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「あ…の、すいません！実は来る予定だった者が急きょ怪我をしてしまいまして。」
「私が代理をつとめさせて頂きます。」
「どうしても50代以上じゃないといけませんか？」

ダメ元で聞いてみる。

しばしの沈黙…。
やっぱり無理かな。
しょうがないよね…。

「あんたがちゃんとやってくれるならええで？」

え？
今、何と？

「その代わり、きちんと頼むで？」

やったぁ！やったよ！お母さん！

「もちろん！」
「精一杯頑張ります！」
「あ、早速ですけど食事とお風呂どっち先にします？」

「メシ。」

怖ーっ。すごい無愛想。
私みたいな庶民は見下されてるのかな？

お母さんのレシピ通りに作ったご飯は我ながら良く出来て美味しいと思うんだけど…
目の前のこの人は何も言わず、表情一つ変えず食べ続けてる。

「味付け…お口に合いませんか？」
恐る恐る聞く。

「…。別にええよ。」

少しくらいニコッとしてよー！
この人と毎日食卓を囲むとか想像以上にハードかも…。
帰りたい…。

「ごちそうさん。」
そう言って立ち上がると食器を運ぼうとする家主さん。

「あ！私やりますからそのままで結構ですよ！」
「シブヤさん！」

少しの沈黙のあと…。

「食器運ぶくらいやるし。」
「あと、俺の名前はシブタニ。」

そう言って食器をシンクに置くとお風呂に向かった渋谷(シブタニ)さん。

資料にフリガナふっておいてよ！お母さんのバカ！