渋谷さんの添い寝担当？ (ページ20)

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渋谷さんのマネージャーさんを名乗る人物に呼び止められた私は、何故か今、二度と戻る事のないと思った部屋にいる。

「渋谷もすぐ来ますので…」
とだけ言って帰ってしまったマネージャーさん。

私は状況が理解できずにただただ正座をしている。
何で？
契約は終わりって言ったじゃない…。
律儀な人だから改めてお礼とか言ってくれるのかな？

また会えるのは嬉しいけど、怖い気もする。
もう渋谷さんへの気持ちが止められなくなってる。
会ったらきっと気持ちがバレてしまう…。

玄関のロックが解除される音が耳に入る。

来た！どうしよう！
正座をしている手をぎゅっと握って目もつぶる。

「お前…。今からお仕置きでもされるつもりか？」
顔は見えないけどクスクス笑ってるのが分かる。

私は固く目を閉じたまま
「…お仕置きでも何でも…。」

渋谷さんが近寄って、きっと目の前にいる。
「目、開けろや。」

顔が見えないから怒ってるのか声だけでは全然分からない。
恐る恐る目を開けると、渋谷さんの顔が見えなくなった。

キス…されてる…？。
思考回路が完全に停止して、微動だにしない私。
どれくらいの時間キスが続いたのかも分からない。

渋谷さんの顔が離れると
「お前…リアクションしろや…」
って真っ赤になってる。