渋谷さんの添い寝担当？ (ページ16)

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「明日からホテル泊まったりやからお嬢ちゃんも用意しといてや。」
不意に渋谷さんに告げられる。

例の大事なお仕事が始まるんだな。
そしてこの生活の終わりが確実に近付いてる。
そんな寂しい表情を感じ取ったのか

「どうかしたん？」
と不思議そうに渋谷さんが聞く。

「何でもないですよ！」
「ホテルに泊まって出張とかいかにもビジネスマンって感じだなーと思っただけです。」
慌てて誤魔化すと、さらに不思議そうな顔をする渋谷さん。

「俺、ビジネスマンなんて言ったっけ？」

「言われて…ないですね。そういえば…」
「違いました？」

「うん…。ちゃうな。」
そう言って棚から1枚のDVDを取り出して私に手渡す。

関ジャニ∞と書かれたパッケージに写ってるのは…
渋谷さん？？
「えーーーーーっ？」
「え？え？何で？」

「こーゆー仕事してんねん。」

聞いたことある！関ジャニ！
テレビ見ない私でも聞いたことあるって事は相当な有名人だよね。
この仕事が終わったら本当に会えなくなる遠い人なんだと再認識させられた。

「で、明日からはライブ。」
「体調崩すわけにはいかへんから。」
「頼むな、お嬢ちゃん。」
言いながら、ぎこちなく頭をポンポンする渋谷さん。

「最後まで全力でサポートしますね！」
私でも役に立つ事が嬉しくて。
絶対に渋谷さんの体調管理を気を付けようと改めて誓った。