渋谷さんの添い寝担当？ (ページ12)

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ご飯も作り終えて渋谷さんの帰りを待つ間に勉強を進める。まだちゃんと理解出来てない部分があるから、休み中に頭に叩きこまないと。

すっかり夢中になってたら玄関のロックが解除される音が聞こえた。

渋谷さんとの連絡用のケータイを見るとメール受信を知らせるライトが光ってる。
ヤバい！帰宅時間を知らせてくれるメールのはずなのに、全然気付かなかった！

「すいません！メール気付かなくて…」
うがい手洗いをしっかりしてる渋谷さんの背中に声を投げかける。

「別に…」
「メシ出来とる？」
タオルで口を拭きながら渋谷さんが言う。

「はい！今すぐ盛りつけますから！」
大急ぎでお皿を食卓に並べてると、私がさっき開いたままにしたノートを覗き込む渋谷さんの姿が目に入る。

「ごめんなさい！今、片付けますね！」
ノートやテキストを慌ててかき集めてバッグにしまう。

「ちゃんと勉強してんねんな？」
「俺、中卒やからこんなんちんぷんかんぷんやで。」

え？中卒？
なのに社長さんなの？何、この実力者！

「逆に凄いじゃないですか！」
「自分の実力で今の地位を築いたんですよね？」
「有能な証拠じゃないですか！」