エイト×キャンジャニ (ページ1)

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丸山×倉子ページ1

「倉子ってば！まぁた告白断ったんだって？」
安子が面白そうに聞いてくる。

「うん。まぁ…。」
「あの先輩、めっちゃイケメンでスポーツマンなのにフるなんて、もしかしたらもっとハイスペな彼氏でも居るんじゃないかって噂になってるよ！」

ハイスペ彼氏なんて居るわけないじゃない。

「倉子はただ単にマルの事が大好きなだけなのにねぇ。」
にっこり笑う安子の口を思わず手で塞ぐ。

「ちょっと！！誰かに聞かれたらどーするのよ！！」
焦って周りを見渡すけど、今は放課後。
誰も居ないんだったって気付いて手を外す。

「もぉ！倉子焦りすぎ～。」
「いつもクールなのにほんっとマルの事になるとテンパるよねぇ(笑)」

…しょうがないじゃない。
高校に入ってやっと訪れた初恋だもの。

小さい頃から男子たちに好き好き言われて、その気持ちが理解出来なくてどこか冷めた目で彼らを見てた。

もしかしたら私、恋愛感情を持って生まれて来なかったのかも？なんて真剣に考えたりもしてた。

だけど。
　
高校に入学して、スポーツ大会で物凄くきれいなフォームで走るマルに。

優勝して弾けるような笑顔をしていたマルに。

目が釘づけになって、初めて胸の痛みを感じたの。

今まで知らなかった“恋”なんだってすぐ分かるくらい、衝撃的な出会いだった。