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ネットでメンバーさんやす ばるさんのコメントを見ては泣いて、今日、舞台の東京初日を迎えている隆くんの心情を想っては泣いて。

あっという間に夜が来てしまった。

ご飯作らなきゃ…って思った頃に
“もう下に着いた”
とメッセージが来て、泣き顔を隠すこともご飯を用意することも出来なくなった。

「ただいま、A。」
いつものようにふわっと笑う隆くんと、泣き腫らしてひどい顔の私。

「ごめんなぁ…Aを泣かせてもうて。」
優しく目尻を親指でなぞってくれる。

「違っ…。隆くんのせいじゃ…。」
ただでさえ苦しい状況にいる隆くんに負担をかけたくない。

だから…笑顔を見せたいのにどうしても顔が歪んでしまって…。

そして、そんな私に隆くんがそっとくちづけた。

驚いて見上げる私に
「涙止まった?」
と、いたずらに微笑んで。

こんな時でも自分より人を思いやることができる彼に、また愛しさが溢れだしていく。

「…ごめんね?まだご飯作ってないの。」
ぎゅっと抱きつきながら呟く。

「たまにはデリバリーもええやん?」
「ピザ頼もか?」


お腹空いたぁ、なんて明るく振る舞う隆くんにつられて私の涙も止まっていった。

3→←あの日の丸山さん



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作者名: | 作成日時:2018年7月29日 19時

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