4月15日のエイト (ページ26)

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大倉side

小さな体で俺を包みこんでくれるAに愛しさがこみ上げてくる。

今まで恋人の前でここまで弱い自分をさらけ出した事は無かった。

でも、どんな俺でも受け止めてくれるAの前では自然体でおれるし、辛いことはお互いに分け合いたいって、Aとなら出来るって思う。

俺は…そりゃ7人でてっぺん目指したかった。
上には圧倒的なグループおるやん？

まだまだやんか、俺ら。

ずーっとこのメンバーで笑って、泣いて。

しわしわのじいちゃんになってもバンドやったりバラエティーやったり…ダンスは無理かも分からんけど、ある意味ジャニーズで異端児な俺らならそうなれるんちゃうかって。

そんな想いをすばるくんは抱いて無かったんやって思ってめちゃくちゃ悔しかったしショックやった。

いつの間にか違う方向見てたんやな…って。
裏切られたような気すらしてん。

でも、ずっと一緒におったから分かる気ぃする。

すばるくんがやりたい音楽。
それはきっと今のまま事務所におってグループにおったら出来へんねん。

悔しいけど、目指す道は間違ってないとも思う。

もう、あの背中を見てドラム叩けんくなるのはめちゃくちゃ寂しいけど…な。

俺は、グループでやってくんがええねん。
一人でやるなんてそんな勇気も無いし、みんなの力借りながらもっと違う景色が見たい。

ん、大丈夫や。
俺には希望がある。

俺らのグループから旅立つんやもん、すばるくんももっともっとかっこええトコ見せてや。

すばるくんの歌声は唯一無二の宝物なんやから。

あなたの歌声がたくさんの人に届きますように。