4月15日のエイト (ページ19)

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「章ちゃん。」
「章ちゃんのいるグループってすっごく素敵だね…。」

「みんな優しさに溢れてて、男らしくて…。」

眠る章ちゃんの横でひとりで勝手に話す。

「いいなぁ。こんな仲間がいて。」

「…せやろ？」
ついさっきまで閉じていた瞳が、緩やかに弧を描き、穏やかに私を捉えた。

「あ…ごめん。起こしちゃって。」

「んーん。ホンマはちょっと前から起きとったし。」

「目ぇ閉じとるとな？浮かんでくんねん。」
「みーんなの笑顔。」

そう言って深呼吸すると、章ちゃんはまた目を閉じた。

みんな…かぁ。
幸せそうな顔だな。

「辛いこととかたくさん一緒に乗り越えてきたけど…やっぱり今浮かぶのは楽しい思い出ばっかやねん。」

「俺って幸せやんなぁ？」

ああ…こんな状況でも。

自分がどれだけ辛くて苦しくて。

大切な仲間と違う道を歩まなければならない今だって。

あなたはそんな風に思えるんだね。

もう…！
何回私を惚れ直させるの？