続・最後の恋（緑） (ページ41)

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「好き…です。」
「最初は付き合ってるって聞いて戸惑ったけど、すぐに理由なんて無くても気になって。」

「ただよしくんの事を知りたくて家にある雑誌を見ながら、凄く懐かしくて嬉しい気持ちになったの。」
「ああ、きっと私はいつもこうしてただよしくんを想ってたんじゃないかな？って。」

あの雑誌…！
そうか。
買った理由はどうあれ、今のAはすばる君じゃなくて俺を見てくれとったんか。

なのに変な嫉妬で責めて…俺ってホンマにアホすぎや。
嗚咽混じりに話してくれたAが深呼吸したら顔を上げた。

清々しい笑顔。

「素直に…好きだって最後に伝えたくて。」
「怪我は私の不注意だから、ただよしくんは何も気にすることないからね？」

「今まで本当にありがとう。」

そう言って俺から離れたA。

待って！
嫌や…！

もう離したないねん。

「俺も好きや…。」
「離れんとって…。」

Aの手首を掴んで弱々しく告げる。

「別れるなんて…本心ちゃう。」
「Aが俺を好きでおってくれるなんて思わんくて…。」

「ずっと後ろめたくて…。」
「Aを傷付けてもうたこと…。」
「怪我…させてもうたこと…。」

「これ以上…苦しめたないって…。」

もう何を口走ってるんか自分でも分からん。