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「ただよしくん?」

そっと目を開けると穏やかに微笑む彼女。
…あー、俺あのまま寝てたんか。

「お帰り。A♡」
クッション放り投げて代わりにAをぎゅっとする。

「待たせてごめんね?」

「俺が待ちたかったんやからええねん。」
「それより、お帰りのチューは?」

「えっ…チューって…」

慌てとる彼女にすかさずキスしたった。
こんなん、甘すぎるかなぁ?バカップルやん。

でも、好きなんやからしゃあないよな。

「さっ、一緒にご飯作ろか?」
そう言って手を繋いでキッチンまでの短い距離を歩くときゅっと握り返してくれて。

いつまでもこうやって俺の手を離さんといてな?と思わず願った。

「これ、プレゼント。」
そう手渡したのは色違いのシンプルなエプロン。

「え?いいの?」
「可愛い!ありがとう!」

エプロン広げて喜んでくれとる姿見るだけで俺の顔はゆっるゆる。

「紐、結んだるな?」

新婚さんみたいやない?
こんなんしたかってん!

今までの彼女には結婚とか望まれると困るから絶対せえへんかったけど、Aは特別やから。

「似合うよ、A。めっちゃ可愛い♡」

「…ありがと。ただよしくんのも結ぶから後ろ向いて?」

恥ずかしくてそんなん早口で言うてくるんも俺からしたら可愛いんやで?

毎日こんなん出来たらええなぁ…。

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作者名: | 作成日時:2017年5月26日 5時

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