エイト集めました（短編） (ページ7)

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ラーメン屋さんのカウンターに安田課長と並んでる…夢みたい。

特に会話も無いけど、居心地の悪さは不思議となくて課長の雰囲気がそうさせてるのかも。

「今日はホンマにありがとな？」
「ほぼほぼ一人で頑張っとったやろ？」

ふんわりと笑って労ってくれるから、ますます夢みたい…。

夢でもいいや、こんなに嬉しいんだもんね。

「いえ、先輩の皆さんが通って来られた道ですから。」

「真面目やね、Aちゃんは。」
「仕事でも…本当いつも助けられとるよ。」

優しい優しい声が傷付いたはずの心を癒していく。

たとえ、好かれてないとしても仕事面では多少なりとも認められてたのかな？

それだけで、これからも頑張れる気がする。

課長と二人で食べた味噌ラーメンは心から温まって、満たされて。

もう充分素敵な思い出をもらえたなって思う。

優しい上司と部下。
これから先も、それ以上でも以下でもない。

気持ちに区切りつけなきゃね。