エイト集めました（短編） (ページ38)

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「Aちゃん。おはよぉ。」
「あ、ヤスくん。おはよ。」

朝から好きな人と挨拶を交わせるってそれだけで幸せだなぁ。

今日も一日頑張ろ！
そんな浮かれ気分の私はその後のヤス君の言葉でもっと浮かれまくる事になった。

「今日さぁ、メシ行かへん？」
「…2人で。」

2人きりでご飯？
ほんとに？
「え！…あ、もちろん！」

焦りすぎて挙動不審じゃないかな？私。

「じゃあ、また帰りになぁ。」
ヒラヒラと手を振るヤス君の後ろ姿を見送りながらも顔がニヤけちゃう。

2人きりでご飯なんて。
ちょっと期待していいやつ？

いや、でもあれだけ社交的な人だから特に意味はないのかな？

んー…、でも少なくとも嫌われてるわけじゃないだろうし、やっぱり喜ぶべきだよね。

どうしよう。
嬉しすぎるよ。

絶対残業なんてしたくないって気合い入れて、退社時間までに綺麗サッパリ仕事を終わらせる事が出来た。

会社を出て、少しだけメイクも直して、準備万端って所にヤス君からメッセージが届いた。

【お疲れ様。】
【今、会社出た。】
【Aちゃんはどこにおるん？】

良かったぁ、ヤス君も残業にならなくて。