エイト集めました（短編） (ページ26)

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【お疲れ様。話したい事があるのでマンションで待ってます。】

そう送ったメッセージに既読はついたものの隆平からの返信は無くて。

もう、家にも入って欲しくないほどなのかな。

でも、職場でこんな話出来ないしね。

キッチン借りてご飯も作っちゃったけど、これも嫌がられるかな…。

そんな事を考えながらどれくらいの時間が経ったのか。
玄関から音がして隆平が帰ってきたと気付く。

気まずいけど、とにかく顔が見たくて玄関に急いだけど、目を伏せたまま何も言ってくれない。

「あ…の、おかえり。」
「私…ね…」

「イヤや。」

謝ろうと絞りだした言葉は隆平の冷たい声に遮られてしまった。

「ごめんなさい…。」

「やから、イヤやって言うてるやん。無理。」

「…………。」
そりゃそうだよね。
謝ったからって簡単に許してもらえるはずがないよね。

「全部私が悪いの。…本当に。」
「だから…。」

嫌われても仕方ない。
だけど謝る事だけはさせて？
じゃないと先に進めないよ…。