オレンジ・ラブ［M.ryuhei］ (ページ14)

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Orange.14 ページ14

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最近、Aちゃんの店が忙しいことをTVを通じて知った俺

落ち着くまで行かないことにしてた

けど、やっぱり会いたくて…閉店間際に行ったら、弱音を吐くAちゃんがいた

ホントはオレンジオムライスを食べたかったけど、疲れてるし、オレンジジュース注文した

けど、Aちゃんはすぐに作りますって言ってくれたんやけど…

倒れてもらったら困るし、止めたんやけど…

触れてしまった手を咄嗟に離したAちゃん

その時の顔が赤くて、気のせいになんか出来なくて、つい腕を引っ張って抱きしめた

ここで、積極的にならんといつ、積極的になれるん？

けど、抱きしめたのはええけど…

やっぱり告白するって勇気いるんやな…

す、から先の言葉が全然出て来へーん

そしたら、ドアが開いた

たぶん、Aちゃんの名前を読んだから友達やって気付いた

けど、友達で良かったわ

知らんお客さんよりマシや

「…丸ちゃん、あたし、男気がない男の人、好きじゃないんだ。オムライス、すぐ作るから」

ぇ、男気がない男の人、好きじゃない？

かるーく、振られたん？

「ぁ、でも、ホンマにええって」

と、その時…

Aちゃんは座り込むように倒れた

「Aちゃん‼」