わたしの王子さま。＊ 短編集

鈴木誠也 ( 神ってる ) ページ44

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【A〜、鈴木くんすごいね(笑)】

『ん？なんで突然？笑』

【ほら、流行語。神ってる って】

『あぁ...あれね(笑)』



周りはだれも、私が誠也の彼女なんて知らない。
ただの熱狂的ファン、そう思ってるだけ。



去年は、『鈴木誠也のファン！』って言うと
【誰それ？】とか【山田哲人は？】とか
たくさん言われたけど、


カープが優勝したお陰で、
そういうことを言われることもなくなった。


さらに、ジャパンの強化試合での
アホみたいなヒーインによって
私の高校では一躍超有名人に。笑



*


『そう、友達が【神ってるぅ〜】って真似してたよ』

「俺、アホみたいじゃん」

『いや、実際アホだからね？』

「黙れや(笑)」


大谷くんや藤浪くんと同い年なのに
こんなイカツいフォルムしてるから
正直、【怖い】って言う友達が多いんだけど。


初めて会ったとき
『すごい優しい』っていう印象が強くて


何回もデートに誘ってくれて
回数を重ねるうちに、好きになった



『ばーかばーか』

「おい」

『ん？』

「あんまそういうこと言うと、痛くするよ？」



そう言って私をソファに押し倒して

降り止まないキス




やっと離してくれたから


『...いいよ？しよ？』

「...どうなっても知らんからな」



普段は明るく振舞ってても

たまに弱音を吐いちゃう誠也。


"神ってる、って言われるけど、自信ない"

そんなことを言っちゃう誠也。



大丈夫。あなたはいつでも輝いてるよ。





今日も貴方に 身を委ねながら＿＿




鈴木誠也でした



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