わたしの王子さま。＊ 短編集

小林誠司 ( 先輩の ) ページ16

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【俺の妹紹介したるわあ〜】


俺が彼女できない、とか言ってたら

大学の先輩に突然言われた、


「っえ、いや、え？？」


そんなこんなで来てしまった飲み会。


『あっと、、Aです、よろしくお願いします』

「よろしくお願いします、小林誠司です」


【Aはなあ〜、誠司の大ファンやねんな！】

『お、お兄ちゃん！それはやめていうたやろ！？』

【あほ、どうせすぐバレるんに、隠してる意味無いやろ】

【こいつな、お前が大学生の時から試合とかみてて】

【誠司くんみたいにカッコイイお兄ちゃんがよかった ってうるさいねん】

「あ、ありがとうございます笑」

【プロになって、ジャイアンツのファンになって誠司のグッズいっぱい持っとるし】

「え、そんなに？？」

『誠司くんが防具付けてるのとか見てると...かっこよくって//』


なにそれ。かわいすぎんか。


「あの、良かったらLINE交換しない？」

『っえ！！！良いんですか？！』

「もちろん笑」


"ありがとうございます"って照れくさそうに笑う君は
やっぱり可愛くて。


QRコードを読み取って、彼女のLINEをゲットすると

ホーム画面は俺だった。笑


「わあ、俺や(笑)ありがとう」

『そ、そんな！申し訳ないです ; 』


＊


飲み会もお開きになったとき

先輩は彼女から招集が掛かったらしい


【ごめん！こいつ送ってってやって！】

「え、あ、ちょ！！」


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『...なんかごめんなさい』

酔ってるせいで呂律が廻ってない

「ん、全然大丈夫」


2人で明るい夜道を歩く

「Aちゃんさ、これからも俺のこと応援してな？」

『っ、、はい！！』


どのくらいかかるか分からないけど

今は友達としてかもしれないけど

いつか、彼女として

ドームで応援してほしいな。


( 東京ドーム、すきなんです )

( そーなん？ )

( はい！毎月試合行ってますよ )

( ...じゃあカッコイイとこみせんとな )


小林誠司でした


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