お砂糖様のお嫁様

旅行計画しましょう！ ページ7

行き先も日本の温泉とはいうものの温泉とはたくさんあるので「うーん」と会社のネットで色々探していた。

日本には温泉街がたくさんあり、有名どころでも草津や湯布院や熱海などがたびたびありたくさん悩むのだ。

新婚旅行とは2人で色々考えるものですよね？と疑問点がたびたび浮上するがそこはあえてスルーである。

ユンギさんは私の有給をスムーズに通してくれたりと忙しいのだ。「なんもしてない」わけではない断じて。

ユンギさんと温泉、か。とふと考える。
ユンギさんと温泉？


ユンギさん・・・と・・・温泉・・・



「A」
「ユンギさん、背中痒くないですか？」
「ん。いい」
「流しますよ？」
「おー」

ユンギさんの背中を丁寧にお湯をかけてながす。
ユンギさんの白くて大きな背中に手をそっと添える。


「なに触ってんの？」
「きれいだなあ、と思いまして」
「ふーん」

そっけない態度でそのまま温泉に浸かるユンギさん。

「お前もこいよ」

そう手招きして、私もしぶしぶ入りユンギさんの横に行くとユンギさんに肩を掴まれ寄せられる。

ユンギさんの肩に頭を乗せながら2人で露天風呂からの外の景色を楽しんでいた。

そして2人は口づけを・・・






「キャーーーーーー」
「うるさいわよ！A」
「あ、ごめん」



気持ちが高まりすぎて妄想が激しすぎてつい部署で叫んでしまう。
みんなに冷ややかな目で見られやっと我にかえる。

「新婚旅行決まったの？」
「うん。日本ー」
「ちかっ！」
「でも山奥とかゆっくりできるし良いかなーって」
「ま。まあね」

ハナが「ジジイとババアかよ」と小声で放っている暴言は無視をしてカタカタと作業に目線を戻した。






「そいやさあ有給取る前に95zの新曲の件を片付けてよ」
「うん、そのつもり」
「ジミンとジョングク社長はあんたが新婚旅行いくなんて知ったらどうなるかねえ」
「言わないよ別に」
「ふーん」

まあ正直なところ95zの新曲のことは頭からすっぽり抜けていた。


今大人気の95zはカムバックを控え、レコード会社のうちもそれに合わせてバタバタとしている。


まあ、少しぐらい片付かなくてもハナがなんとかしてくれるはず・・・


そんなことを考えていたらハナが机をバァァン！とたたき睨んできた。

「絶対おわらせろよ」
「・・・はい」


今から死ぬ気で企画書作成です。

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