10.恋に落ちた日【JK】 ページ10
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僕が初めて彼女をちゃんと認識したのは二年前だった。
音楽の式典で、いつもはだいたい終盤でのパフォーマンスをすることが多くて
共演者とはギリギリまで別室で待機するから会うことは少ない僕らだったけど
この日の式典は何故か中盤の出演だった。
だから、歌姫と呼ばれる彼女と初めて同じフロアで待機する時間があったんだ。
白のワンピースに、茶色の長くて少しウェーブのかかった柔らかそうな髪
色素の薄いであろう瞳に、透き通るような肌
まさに天使。
背中に羽が生えてるんじゃないかと思ったんだ。
これが俗に言う一目惚れってやつだったことは後で分かったんだけど。
気付けば、彼女を目で追いかけてる自分がいた。
でも、そんな簡単に話しかけることなんて出来るわけなくて
いつも番組で共演しても、テヒョンイヒョンとジミニヒョンと仲良さそうに話す姿を遠目に見てるだけで精一杯だった。
JM「え、そんな前から好きだったの？」
「…まぁ、たぶん。でも話すとか無理で」
JM「それなのに結婚とかは言えちゃうんだ？二年で成長しすぎだろ。笑」
自分でも思うよ。
元々、人見知り以前に女の子と話すのは得意じゃなかったし、さほど興味もなかったのに。
この二年でどーやって近付こうか、どーやって話そうかってそればっかり考えて、どうでもいい言い寄ってくる女性を練習相手にしたりもした。
最低なのは分かってる。
でもやっと今日会えて、やっぱり彼女がいいって彼女なんだと思ったんだ。
JM「Aはさ大事な友達だけど、おまえは大事な弟。だから、僕はおまえを応援するよ」
「…ありがとう、ヒョン」
JM「でも出来るだけ早くAのこころを捕まえてよね。僕が協力できるのは……たぶん今だけだから」
「……それどういう意味ですか？」
JM「それは秘密。とりあえず頑張れ、弟よ」
「…意味深だな。あ、もしかしてヒョンもAさんのこと好きなんですか？」
JM「それはないよ。こう見えて僕、彼女いっぱいいるんだから」
「ですよね。気持ちわるっ」
JM「ヒョンに向かってそんなこと言っていいのか？！」
「嘘です、ごめんなさい」
ジミニヒョンに僕の想いを全て話したわけではないけど、ヒョンはそんな俺のことを少しでも理解しようとしてくれてるのが伝わった。
僕には良い兄貴がいて良かったって本気で思ったんだ。
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チャンユ(プロフ) - shoko0619さん» ありがとうございます。続きも駄文になりそうですが更新していきますので、よろしくお願いします。 (2020年12月25日 13時) (
レス) id: df90284621 (このIDを非表示/違反報告)
shoko0619(プロフ) - キャー！続き気になります。更新はする予定ですか？ (2020年12月24日 20時) (レス) id: 9301928d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：uz
| 作成日時：2020年12月17日 11時
