【歌い手】僕がきみにプロポーズする5つの理由【短編集】 (ページ6)

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I promice you. from あらきページ6

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プロポーズしたのは、少し前だし、もう籍も入れたけど、なんでプロポーズに踏み切ったのかとか、ここああしておけばよかったな、とかいう反省。聞いてよ、たまにはさ。

まず、ひとつめは、反省点。やっぱり指輪はあげたほうがよかったかもしれない。なんか話しかけてくるやつらの目が完全にそういう目してる。ので、次の記念日に指輪は渡そうと思う。どんなのが好き？シンプルなの？ゴツいの？考えといて。

もうひとつ。プロポーズした理由なんて、「愛してるから」でくくれるかもしれないけど、まとめておきたい。だってさ、定期的に愛を捧げないとまぁたピアス増えちゃうじゃんか。ほら、図星って顔した。

ひとつめ。ぶつかったときにさらって流れた黒髪に一目惚れしました。言ったら怒りそうだけど、ごめんなさいって言って困ったみたいに笑った顔にね。

ふたつめ。何にも知らなそうな見た目してるのに、平気な顔してすっごいこと言い始めるところとか、ほんっといい性格してんなーって思う。いきなり話にノってきて、ゲラゲラ笑うところとか好きだよ。

みっつめ。ご飯が美味しい。なんかこう、雑だけど美味いみたいな。作ってくれるのが少ないわけじゃないけど、人に作ってもらえるありがたみというか、美味しいか聞いてくるときの表情がすごく守りたくなるというか。

え、顔赤くない？恥ずかしがってる？めずらし。

よっつめ。強そうに見えるくせして、ほんとはひとりがあまり好きじゃないこと。俺が家にいないからってひとりでどっかフラフラしてんのやめてほしい。だから変な男に絡まれんだよ、ばーか！

いつつめ。純粋に好きだから。それ以外に理由いる？ごちゃごちゃ言ったけども。だって好きだし愛してるからプロポーズしたわけで。

「ねぇ、もっかいプロポーズさせてよ」

今度は理想通りになるように頑張ったからさ。