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｢はぁ…｣
｢まーたため息ついて！幸せが逃げちゃうよ？｣
｢佳奈…幸せ、ねぇ｣
｢なにその気の抜けた返事と顔。もー…せっかく可愛い顔が台無しよ｣
｢はいはい、あんがと｣
｢てかてかあんた岩崎さんといつから仲良いのよ｣
｢はあ？岩崎さん？…って誰よ｣
｢え！？ほら、営業課の入社からずっと騒がれてるイケメンいるじゃん！知らんの？｣
｢…？｣
｢うっそでしょ…｣
岩崎という名前には聞き覚えがある。が、関わりは無いし全然顔が思い出せない。イケメンったってどうせグルちゃんのがかっこいいって分かってるし。だってあれよりイケメンな男見たことないもん。…それにグルちゃんよりイケメンならあまりの衝撃に覚えてるはずだ。
｢んで？その岩崎さんがなに。関わったことも無いのに仲良いもクソもないわ｣
｢え、そうなの？さっき岩崎さんからあんたに仕事終わったら会社の出入口のとこで待ってるって伝言預かったんだけど｣
｢なにそれ怖ぁ…出入口一個しかないから絶対会うじゃん。…あ、でも｣
私もそこまで鈍感じゃない。きっとこれはお誘いなんだろう、好意からの。幼なじみ(グルちゃん)離れ、もといグルちゃんの私離れの
｢いい機会、かもね(ﾎﾞｿ｣
｢ちゃんと伝えたからね？行くんだよ？？｣
｢うんうん、聞いた聞いた。行くよちゃんと｣
｢いいなぁ。まじ羨ましい…あたしにもそんな出会いないかな…｣
｢佳奈可愛いから大丈夫だよw｣
｢嫌味にしか聞こえないんだけど！？｣
｢www｣
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作者名：みひろ | 作成日時：2023年3月7日 10時
