あいらぶゆー。Ⅱ (ページ8)

今日:5 hit、昨日:11 hit、合計:2,525 hit

隣にいるのが当たり前.gr ページ8

※モブが出ます。

｢華、今日は何時に帰るんだ｣

｢今日は残業あるやろから23時くらい…ってなんで当然のようにあんたはここにいんのよ｣

｢大事な幼馴染の帰宅時間は把握しとかんとな｣

｢いや…会話になってないからねグルちゃん｣

グルちゃんは私の幼なじみ。2つ上で、昔からずっと一緒。なにかといじわるをしてくるのになんかあるといつも助けてくれる。大好きな幼なじみだ。…過保護すぎるところを除けば。あまりの過保護さに彼氏はもちろん友達さえ作りづらい。

｢終わったら連絡しろ。迎えに行くから｣

｢えぇー…いいよ別にいきなり予定入るかもしれないじゃん｣

｢誰とだ｣

｢友達とか…彼氏とか？｣

｢は？彼氏？そんなもんおらんやろ｣

｢分からんやん！おるかもしれんやん！｣

｢はっwお前に彼氏なんざ100年早いわ｣

おらんのなんか知っとるしな、なんて鼻で笑いながらこちらを流し目で見てくるグルちゃん。当たってるから余計に腹が立つ…。

｢誰のせいやと思って…｣

｢ん？｣

｢くっ…ずるいぞイケメン｣

自信満々なその顔。ムカつくなほんとに！！あんたがそんなにイケメンだから周りの男なんてみんなじゃがいもかかぼちゃにしか見えんのやぞこっちは！！！！！なんだかんだ私もこの幼なじみに甘えてしまっているのも彼氏ができない要因の一つではある。自覚はある。わかってるけどあまりにもグルちゃんが隣にいるのが当たり前すぎて、他の誰かと自分がいる想像がつかないんだ。