あいらぶゆー。Ⅱ (ページ5)

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可愛い女の子.br ページ5

拝啓、神様

どうか私を可愛らしい女の子にしてください

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｢尾崎ー、ごめんけど黒板の上の方消してくれん？｣

｢尾崎さんごめん！あそこにボールが引っかかっちゃって…取れるかな｣

｢はいよー｣

私、尾崎華は高校1年生。女子のくせに175cmも身長があるデカブツなのだ。この身長のせいで、なんならそもそも女として見られていないまである。…いいなぁみんな小さくて細くて。

｢はぁ…｣

少しでも小さく見せようと背中を丸めて生きてきた結果猫背になり、3センチくらいは小さく見える気もするがそれでもやっぱり他の子が周りにくれば私だけが浮いてしまう。

(あ)

(ぶる…赤城くん)

赤城くん…通称ぶるーくくんは、ずっと私が片思いしている人。小学生の頃は家も近くて結構仲が良かったんだけど、私が引っ越してから会うこともなくなって。まさか通っている高校に転校してくるなんて思わなかった。

(昔はあんなに泣き虫で小さかったのに)

(いつの間にか背の高い私より大きくなっちゃって)

(かっこよく…なっちゃって)

(みんなから好かれる人気者になっちゃって)

(きっと)

(…きっともう、私の事なんか忘れちゃってんだろうなぁ)

そう、思っていたのに。