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「情、わいてるって言うか……」
好き、なんだけど。でもこれは言って良いのかな。
恋愛禁止、ってことは瑞稀も知ってるだろう。
「……そっか。じゃあ、執事はAのこと好きなの？」
「は、や、やだそんなわけ……！
散々コキ使ってるし言いたい放題だし、好きになるわけないじゃない」
た、確かにベッドでは好き好き言われるけど……多分その場の盛り上がりで言われてるだけだろうし。
「……ふーん」
クルクルと、器用に巻いていくパスタ。瑞稀はお皿に目を向けたまま、私に言う。
「俺は、そこも好きだけど」
「……ぇ」
静止する体。脳内。危うくフォークを落としそうになった。
じわっと吹き出す汗。ニットが暑い。
い、今好きって言った？そんなはずない、きっと聞き間違え。
生まれて初めて、面と向かって「好き」なんて言われた。
だからこんな動揺してるんだ。
「本気だよ？」
カチャ、と音を立て瑞稀がフォークから手を離す。
ゆったりと流れる、どこかで聞いたクラシック。
二人の視線が、交わる。いや、私を見る瑞稀が、あまりにも真っ直ぐで。
目が離せなかった、の間違いかもしれない。
「�盒桐ヅ佑里海函�好きでいい。無理に忘れようとしないで良い」
瑞稀が頭を下げる。照明のおかげで、つやつやの黒髪が天使の輪を作る。
「絶対振り向かせてみせるから。付き合って、ください」
カラカラに乾く口。アイメイクを施した瞳が、困ったように泳ぐ。
付き合って、って言われた。井上瑞稀に。
つまり上手く行けば、私はこのまま瑞稀と結婚することになる。
でも私は、優斗が。いや、結ばれるはずないんだけど。
それに断ったら──瑞稀との関係、切れちゃうのかな。それは嫌だよ。
「……ごめん、困らせて」
顔を上げた瑞稀が、申し訳なさそうに頬をかいた。違う、さっさと返事しない私が悪いの。
「でも、さ……とりあえず、お試しで付き合うのは、ダメ？
Aが何か違うって思ったら、いつ言ってもらってもかまわない」
「そ、そんなの失礼じゃ……」
「失礼じゃないよ」
背の高い女の人が、空になったサラダのお皿を引き取って行く。
「ワガママで、一緒にいたいって言ってるんだから」
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すず - 瑞樹くんしんどいよーーーーー好き (2019年8月24日 0時) (
レス) id: 580bd29777 (このIDを非表示/違反報告)
みんみ(プロフ) - れなさん本当に大好きです( ；；) (2018年4月14日 12時) (レス) id: 8cf3e1b822 (このIDを非表示/違反報告)
りみるく(プロフ) - 柚葉さん視点の瑞稀くんとのお話が見てみたいです！ (2018年3月30日 21時) (レス) id: c4887ae4b8 (このIDを非表示/違反報告)
れなさん(プロフ) - ねるちさん» ねるちさんこんにちは！いつもありがとうございます。そんなに褒めていただいて本当に恐れ多いと言うか照れると言うか(汗)。もう終わってしまいますが、ぜひよろしくお願いします！ (2018年3月30日 12時) (レス) id: c72a49e4f9 (このIDを非表示/違反報告)
れなさん(プロフ) - ゆのんさん» ゆのんさんありがとうございます！今日最終話ですが、ぜひ最後までよろしくお願いします(ペコリ) (2018年3月30日 12時) (レス) id: c72a49e4f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れなさん
| 作者ホームページ：れなちゃん(@pinky_lovers98)さんをチェックしよう https://twitter.com/pinky_t17?s=...
作成日時：2017年11月14日 18時
