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イザナ…いや、お兄ちゃんと暮らし始めて早数日。
祭りの日以来マイキー君達と連絡は取っていない。
取っていないというか、取れなくなった。
お兄ちゃんが「Aにはニィがいればいいだろ♡」と言って携帯を逆パカしたのだ。
さすがにヒィッ！！って言った。
「お嬢〜♡りんご食う？」
「半間、Aをふざけたあだ名で呼ぶな」
言いたいことが沢山ある。
まず半間君。私をお嬢って呼ばないで。
なんかお嬢呼びにハマってるらしいけど。
それに稀咲君も私を呼び捨てにしている。
別に構わないんだけど、今まで貴方とかAさんとか言ってたのに。
２人ともどういう心境の変化？？
ちなみに２人がこのように私に構い倒してくるのはお兄ちゃんがいないとき。
２人は朝早くからこの家に来て、私が寝るまで居座る。
何がしたいんだ。
そして今現在私はとても眠い。
それを半間君は面白がって膝の上に横抱きにして私の頬をムニムニと弄ってくるのだ。
「何々？お嬢ってばもうおネム〜？」
『…眠くないです』
「A、そんなに目を擦るな。赤くなる」
私はハイ…と返事をしながら擦る手を止めない。
だって眠いんだもの。
お兄ちゃんがまだ帰ってこないんだもの。
またお兄ちゃんが居なくなってしまうのではないかと心配で、イザナが起きてくる前に起き、イザナが帰ってくるまでずっと起きて待っているのだ。
ゆえに、寝不足なのだ。
半間君には「ばはっ♡忠犬かよ♡」とか「可愛すぎかって♡」と揶揄われているし、稀咲君は黙って携帯をこちらに向けてパシャリと写真を撮っているようだった。
目をクシクシと擦って目を覚まそうとするが、半間君が背中をトントンとリズミカルに叩いてくるので眠気がドッと押し寄せてくる。
ついにコテンと眠ってしまったAを尻目に、半間と稀咲はフッと笑う。
「オレ達の総長、こんなに可愛くていいのかよ♡」
「半間、お前がAを横抱きにしている姿をイザナに送った。明日の朝日が拝めるといいな」
「ちょ、ウソだろおい！！」
Aはうるさそうに形の良い眉を歪めながらスヤスヤと眠るのだった。
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あまね(プロフ) - 僕も夢主の下につきたいです（） (8月27日 2時) (
レス) @page10 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
家族 - この作品、とても良いですね。更新楽しみにしています。 (2022年8月4日 11時) (レス) @page10 id: 7066cb4000 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華 | 作成日時：2021年12月1日 19時
