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私は行く当てもなくフラフラと歩いていた。
どこに行けばお兄ちゃんに会える？
どこまで歩けばお兄ちゃんにたどり着ける？
それしか考えられなかった。
「あれェ♡Aちゃんじゃん♡そんなカッコでどうしたんだよ♡」
ヒョウ柄のバイクに跨ったこの男は誰だったか…
あぁ、確か半間だ。半間修二。
「そんなカッコしてフラフラしてっと、悪いオニーサンに連れてかれちまうぞ♡」
『…………て……』
「ん？」
『連れてって…』
どこか…遠くへ…
半間の目が見開かれた。
「ばはっ♡Aちゃんからのお誘いにはのらねぇとなー♡」
私は手を伸ばした半間の手を取ろうとした。
その時だった。
「「A！！」」
あと少しで半間の手に触れる所で名前を呼ばれた。
ゆったりと振り返ると、そこには場地と千冬がいた。
「お前何してんだよ！マイキー君たちも心配してんだぞ！」
『……』
千冬が怒っている。
でも私にはどうすることもできない。
心配？心配って何？
「ンで、お前は誰なんだよ」
「ばはっ♡誰がお前らみてェなガキに名乗るかよ♡」
場地と半間はバチバチとにらみ合っている。
その間に千冬は私のそばに来て、私を抱きしめた。
「な、A。戻ろう」
足も痛ェだろ、と千冬は私に背を向けてしゃがんだ。
私はどっちに手を伸ばせばいいのかわからなかった。
さっきと同じだ。
私を自由にしてくれる半間
私を守ろうとしてくれる場地と千冬
どっちを取れば私は幸せになれる？？？
「A〜、お前目が死んでンぞ」
今度は場地が近寄ってきて、私の目の上に手のひらを乗せた。
あまりの暖かさに目を閉じた。
突然訪れた睡魔に抗えず、私の身体は千冬の背中に乗った。
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華(プロフ) - クリスさん» お返事が遅くなりました。コメントありがとうございます！稀咲くんはあんまりですが、半間くん大好きなのでちょこちょこ入れさせていただいています( ´∀｀ )これからも楽しく読んでいただけると幸いです。 (2021年10月26日 16時) (
レス) id: e42c37c445 (このIDを非表示/違反報告)
クリス(プロフ) - 愛されてるヒロイン最高です！キサキとか敵キャラにも地味にスポット当てられてるのも個人的には最高です！続き楽しみにしております！ (2021年10月25日 11時) (レス) id: 6dab28c1fc (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - シガラキさん» コメントありがとうございます！イザナ君不足なので自給自足してみました( ´∀｀ )気に入っていただけてとても嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2021年10月23日 14時) (レス) id: e42c37c445 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 凛華さん» コメントありがとうございます！理想と言っていただけてとても嬉しく思います。これからも楽しんで読んでいただけるよう頑張ります！ (2021年10月23日 14時) (レス) id: e42c37c445 (このIDを非表示/違反報告)
シガラキ(プロフ) - 余りイザナが出てくる作品なくて困ってたところ、この作品を見つけました。本当に面白い作品ですね！続き楽しみに待っています。 (2021年10月23日 7時) (レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華 | 作成日時：2021年10月22日 1時
