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ヨーヨーを譲ってくれたのは千冬だった。
『千冬君…いいの？』
「欲しかったんだろ？いいよ」
ありがとう、と大事に両手で持った。
遊び方はわからないが、みんなポヨンポヨンして遊んでいるのでそういうものなのだろう。
でももしゴムが切れてしまったら。もし割れてしまったら、そう考えると勿体なくて遊ぶことができなかった。
見かねた場地くんがゴムのわっか部分を私の指に通してくれたが、それでも私はぶら下げることなく手で持っていた。
すると先ほどまで天気が良かったのに、雨がポツリポツリと降り始めてきた。
客も引き、私たちは雨宿りすることにした。
「雨降ってきちまったなぁー」
「マジパーちん雨男！！！」
やめろ、照れるだろ！！とパーちん君は照れているが、きっと意味をわかっていないのだろう。
しばらくすると、遠くからバルルン…バリバリ…といくつもの音が聞こえてきた。
なんだろうと思い駐車場に行くと、何台ものバイクが止まっていた。
先頭には見覚えのあるヒョウ柄のバイクと半間と稀咲がいた。
私は眉間にシワがよるのがわかったが、足を止めることなく二人の元に向かった。
後ろからおい！！と呼び止める声が聞こえたが、それを無視して歩く。
『こんな所まで…いったい何の用？』
「ここで答えを聞こうと思っただけだ。オレ達についてきてくれれば今日は東卍に手は出さない。嫌だと言うのなら芭流覇羅総出でここにいる東卍幹部を潰す！！」
『…っ！？』
「おいお前ら、何勝手なこと言ってんだよ！！」
「うるせぇぞ♡雑魚に用はねぇんだわ♡」
殴りかかる千冬を止めたのは半間だった。
こっちは私を入れて６人。向こうは１００人は超えているだろう。
こちら側の圧倒的不利。
私はチラリと後ろを振り返り、ニコリとほほ笑んだ。
そして正面にいる稀咲に向き直った。
『私がそっちにいけば、何もしないんだよね。信じていいの？』
「あぁ、オレは貴方にはウソなどつかない。約束する」
私はもう一度振り返った。
『三ツ谷君たち、ありがとう。楽しかった。マイキー君たちにも自分から芭流覇羅に行ったって伝えて』
「まて、A！！行くな！！」
さよなら、みんな。
ありがとう。
私は稀咲の手を取った。
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華(プロフ) - クリスさん» お返事が遅くなりました。コメントありがとうございます！稀咲くんはあんまりですが、半間くん大好きなのでちょこちょこ入れさせていただいています( ´∀｀ )これからも楽しく読んでいただけると幸いです。 (2021年10月26日 16時) (
レス) id: e42c37c445 (このIDを非表示/違反報告)
クリス(プロフ) - 愛されてるヒロイン最高です！キサキとか敵キャラにも地味にスポット当てられてるのも個人的には最高です！続き楽しみにしております！ (2021年10月25日 11時) (レス) id: 6dab28c1fc (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - シガラキさん» コメントありがとうございます！イザナ君不足なので自給自足してみました( ´∀｀ )気に入っていただけてとても嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2021年10月23日 14時) (レス) id: e42c37c445 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 凛華さん» コメントありがとうございます！理想と言っていただけてとても嬉しく思います。これからも楽しんで読んでいただけるよう頑張ります！ (2021年10月23日 14時) (レス) id: e42c37c445 (このIDを非表示/違反報告)
シガラキ(プロフ) - 余りイザナが出てくる作品なくて困ってたところ、この作品を見つけました。本当に面白い作品ですね！続き楽しみに待っています。 (2021年10月23日 7時) (レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華 | 作成日時：2021年10月22日 1時
