20歳 5 ページ44
今日も、あと残り15分か…。
『寒…。もう寝よ…。』
冷え始めた手を結んで、部屋の電気を消した。
暗がりを進んで冷たいベッドに潜り……、
………あ、れ…？
…不自然に膨らんだ毛布はぽかぽかと温かく、
中は大好きな匂いに満たされている…。
「………。」
『…あは、…眠っちゃってる…。』
いつから待っててくれたんだろう…。
カッチリとセットされたままの髪、
上着を脱いだだけの衣服、あどけない寝顔。
…通った鼻筋をなぞると眉をひそめる。
『…天使みたいだね、相変わらず。』
驚かせてくれるつもりだったのかな…？
『…玲〜於くん…？』
さっきまでのいじけた自分に文句を言いたい。
ぐじぐじ考えてた時間がもったいなかった。
『待たせてごめんね。』
私は眠る玲於の身体に重なるように被さって、
柔らかい唇に私の唇を重ねた。
「…ぅ…っん…」
日付が変わる前に声が聞きたかったから、
舌で唇をノックしてどんどんキスを深くした。
…次第に、応えるように絡み付く。
そして力強い腕が後頭部と背中に回されて、
私は玲於を見上げる位置に入れ替わった。
「…A、誕生日、おめでとう。
…最高の目覚ましなんだけど…。
待ちくたびれて、ごめん、寝ちゃった…。
ねぇ、間に合った？俺…。」
『後、５分位だと思う…。』
「うわぁ、ヤバかった！
あ！じゃ、早く手、手！」
『…手？』
玲於が毛布に潜り込んで私の手をまさぐった。
ごそごそと動いて、ぴょこっと顔を出す。
「外したら、怒る。」
玲於は私の手首を握って私の顔の前に
差し出すと、スマホのバックライトで
そっと照らしてくれた。
ゆらっと浮かび上がるわたしたちの顔と、
…私の左手…。
その薬指に、小さなピンクダイヤが輝く
ゴールドのリングが通されていた。
『指輪だ…。ふふ、ありがと…、嬉しい。』
じわりと滲む視界が、すぐに玲於だけになる。
ぎゅうぎゅう抱き締められてキスが降る。
「何か、今までになく色っぽいんだけど…。
…あ！酒だろ、お前。もー、早速かよ！
…俺を待たせて外でお色気振り撒くとは…」
私のパジャマを脱がしながら唇を尖らせた。
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しをちゃ(プロフ) - まぁさんもうドンだけ泣かせますかo(T□T)o目腫れちまいましたょまた待たせて頂きます♪ (2018年1月5日 12時) (
レス) id: 2f52667945 (このIDを非表示/違反報告)
まぁ(プロフ) - ☆みるく☆さん» 明けましておめでとうございます！自分で書いておいて何ですが、じれったい展開になってしまいました…。でも、まだまだ頑張ります！今年もどうぞよろしくお願いします！ (2018年1月3日 12時) (レス) id: 3f78a71996 (このIDを非表示/違反報告)
まぁ(プロフ) - あおさん» 明けましておめでとうございます！今年も丁寧にお話にのめり込みたいと思います。どうぞよろしくお願いします！ (2018年1月3日 12時) (レス) id: 3f78a71996 (このIDを非表示/違反報告)
まぁ(プロフ) - りおさん» こんにちは！好き、と言っていただいて嬉しいです。GENEさんの応援共々、更新これからも頑張りますね！ (2018年1月3日 12時) (レス) id: 3f78a71996 (このIDを非表示/違反報告)
まぁ(プロフ) - shiori140926さん» コメントありがとうございます！GENEさん達にパワーをもらいながら、更新頑張ります！ (2018年1月3日 12時) (レス) id: 3f78a71996 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まぁ | 作成日時：2017年12月1日 19時
