捕まる 4 ページ45
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『…どうして…』
「べつに、…隼待ってるだけ。」
その日、日直が当たっていた私は
普段より30分早く登校した。
前日、先生から用事も頼まれていたし。
用事を済ませて教室へ戻ると、なぜか
隼くんの席に佐野くんが座っていた。
まだ、みんな登校していなくて二人きり。
あまりの気まずさに足が止まる。
「…座らないの?」
『…座るよ。』
そう言ったものの、私の足は動かない。
「絶対、避けてるよね。」
佐野くんが席を立って私の前に来て、
言葉が出ない私の事を冷たく見つめる。
「…来て。」
私の手を強引に引いて教室を出て行く。
『…い、いた、い…やめて…っ』
普段使われる事のない真っ暗な視聴覚室で、
佐野くんはグッと私の両肩を掴んだ。
冷たい目のまま顔を近付ける…。
「…何? 俺の事、嫌になったの?
でも…Aちゃんはさぁ、絶対に
…俺に逆らっちゃダメでしょ?」
『っん!』
そう言って佐野くんが始めたのは
この前とは全然違う、強引で乱暴なキス。
息継ぎの仕方も教えてくれなかった。
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あーこっと(プロフ) - 1つ1つの動作の表現にあー!!!って萌えてます...。さのれお凄まじいです...。ステキな作品ありがとうございます( ^ω^ ) (2018年4月27日 21時) (レス) id: c5669fd06b (このIDを非表示/違反報告)
まぁ(プロフ) - 渚さん» ありがとうございます。とっても励みになります!これからも、頑張りますね! (2017年11月2日 6時) (レス) id: 3f78a71996 (このIDを非表示/違反報告)
渚 - 大好きです! (2017年11月1日 19時) (レス) id: 14484aaa53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まぁ | 作成日時:2017年9月29日 16時