ふたりは 5 ページ5
今日一日、身体が持ちません。
ごめん！謝ります！見逃して！
心の中で平謝りするが、言葉にすると
何だか火に油を注いでしまうような
嫌な予感がして、上手い言葉が見つからない。
挙動不審にオロオロして、チラチラ目だけで
謝意を伝えようとする、ヘタレな私を…
その気にするだけさせといて、
キスの途中で逃げ出した、無責任な私を…
玲於はそんな私を、ただ、…ジッと見ている。
…ふふ、と小さく笑った。
「……A。」
玲於が再び私の髪を撫で始めた。
玲於の纏う空気はなおも甘いままだ。
あれ？怒ってない？
…ホッ。
でも、ホッとしてる場合じゃないね、多分。
簡単には諦めてくれてないよね。
そもそもドS、私の様子を見て、
今、最高に楽しくなって来てるのかも。
押し切って逃げられるだろうか…
足の速さには自信がある。
この腕の中から出られれば、
浴室までダッシュして、鍵しちゃって、
…うん、良いイメージ湧いてきた！
…なんて、余計な事を考えて油断していた。
「…ねぇねぇ、ね〜ぇ、Aちゃん…」
…え？…えっ？
甘えた声のレアな玲於が私を呼んだ。
…わぁっ、天使！ とーっても可愛い笑顔だ！
可愛い笑顔につられて、頬に両手を添えて
ニコッと微笑み返してしまう。
逃げる準備をしていた身体から緊張が抜ける。
それとともに、力もフッと抜いてしまった。
まんまと術中にはまった私を、
もちろん玲於は見逃さない。
「…お風呂行こうね！」
『、え、きゃっ！』
声色はしっかり男の玲於に戻っていて、
太くなって力も強くなった片腕でガッチリと
私を固定したまま、私の半身を
隠していた毛布を一気に剥ぎ取ってしまった。
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あーこっと(プロフ) - １つ１つの動作の表現にあー！！！って萌えてます...。さのれお凄まじいです...。ステキな作品ありがとうございます( ^ω^ ) (2018年4月27日 21時) (
レス) id: c5669fd06b (このIDを非表示/違反報告)
まぁ(プロフ) - 渚さん» ありがとうございます。とっても励みになります！これからも、頑張りますね！ (2017年11月2日 6時) (レス) id: 3f78a71996 (このIDを非表示/違反報告)
渚 - 大好きです！ (2017年11月1日 19時) (レス) id: 14484aaa53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まぁ | 作成日時：2017年9月29日 16時
