触れる 4 ページ35
心の中が暗くなって
モヤモヤが戻って来て
話を終わらせて帰りたかった。
『だけど、席が離れちゃってからもノートの
やり取りしてたら、絶対に目立っちゃう。』
「だから、それは…『…私、困るから!
…みんなにバレるの。悪いけど、本当に
続けられない。やっぱり辞めるね!』
ちょっとフテ腐れた声色になった。
俯いたままだけど必死で言った。
「…何、急に。怒ってんの?」
私の声色が変わった事に敏感に気付いた
佐野くんは、顔を覗き込もうとする。
『お、怒ってないよ…でもよく考えたら
別に私じゃなくても、モ、モテモテの
佐野くんのノート係なら、すすんで
やりたい女の子が沢山いるんじゃない?
そ、そういう子に頼めばいいじゃん!
それがいいと思う!』
顔も見られたくないし、余裕も無いし。
私にしては早口で一気に言い切った。
全身がカッカして、声が体に響いてる。
「…怒ってるね。」
『怒ってないし、とにかく分かって。』
「怒ってるし、分かんない。」
『…怒ってない。でも辞める。』
「はぁ?無理。」
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あーこっと(プロフ) - 1つ1つの動作の表現にあー!!!って萌えてます...。さのれお凄まじいです...。ステキな作品ありがとうございます( ^ω^ ) (2018年4月27日 21時) (レス) id: c5669fd06b (このIDを非表示/違反報告)
まぁ(プロフ) - 渚さん» ありがとうございます。とっても励みになります!これからも、頑張りますね! (2017年11月2日 6時) (レス) id: 3f78a71996 (このIDを非表示/違反報告)
渚 - 大好きです! (2017年11月1日 19時) (レス) id: 14484aaa53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まぁ | 作成日時:2017年9月29日 16時