トリプルフェイスの真実【降谷零】

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見かけより骨ばった大きな手で掴まれた、手首に触れた。



ああ、もう‥





これだけで頑張れちゃう私って単純。



緩んだ頰を引き締め直し、なんとなく重く感じる扉を開ける。



パチンッと電気をつけると一気に明るくなる部屋。



後ろ手に扉を閉める。




ちょうどその時ポケットに入っていたケータイが光り、取り出す。







A「‥これ、」





内容は



銀髪の女性と“この女性知ってるか？”の一言。




うん、知ってるよ



と心の中で返して




2枚目の写真を見て片頬をあげた後



ケータイポケットにもう一度仕舞った。







この部屋に誰もいないこと。



それから組織からの連絡を私に一切、寄越さないことを考えると



十中ハ九、ジンの耳にも入っているだろう。





狩られる前に‥



私も一矢報いなきゃ‥。





カタカタと勢いよくパソコンをタップし、組織のメンバーリストを開く。




ちょうど



キュラソーの文字を見つけ、ダブルクリックをした時だった。







「残念だったな、ロイ」





筒状の重い何か。



ちょうど銃口のようなそれが頭に当たり、動きを止める。







A「‥‥なに？ウォッカ久しぶりに会ったのに随分な態度じゃない」






ウォッカ「ジンの兄貴から呼び出しだ‥その前に、




こんなとこで何してたんだ？理由によっちゃ、兄貴の所に連れていく前に、」

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