39 ページ41
耳元で大好きな声が甘くそう響き、ああもうこれは本当に死んだなと思った。
そう思った後、落ちた衝撃により体が地面に打ち付けられる感覚が走った。
A「い、痛っ‥」
掠れた声が漏れたが、それでも地面に叩きつけられた感覚よりも背中の火傷の傷みが強いこと、自分を守るように抱き抱えている誰かがいることに気がつく。
A「‥バー、ボン!!、」
降谷「だい、じょうぶか‥」
頭から血を流したバーボンは優しく微笑みながらそう言った。
A「どう‥して」
降谷「はは。あいつらに感謝しないと‥。頼んだ甲斐があったよ」
きっと私の考えを察したバーボンは観覧車の内部構造から上に登り、
爆発と共に落ちてきた私をキャッチし一緒に落ちてきたということだろう。
途中からと言っても数十メートル上から落ちてきたのだ。
それも自分を下敷きにしたのだから重症を負っているはず。
コナン「早く救急車を呼んでーーー!!!!」
コナンのそう叫ぶ声が聞こえた。
頼んだよ、新一。
薄れていく意識の中でそう言う。
でも、こうして‥。
バーボンの腕の中で死ねるなら幸せかも‥。
A「‥‥バーボン」
譫言のように名前を呼ぶ。
降谷「残念ながら僕もしばらく動けそうにない。ほら、もうゆっくりおやすみ‥。
コナンくんが必ず、もう一つの爆弾を止めてくれる‥さ」
あやされるような優しい声を聞いてAは意識を飛ばした。
180人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
チョコレートコスモス(プロフ) - 明里香さん» 本当ですね!ありがとうございます! (2022年6月13日 18時) (レス) id: 4ab3666003 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 42話、名前変換出来ていない箇所があります。 (2022年6月12日 12時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレートコスモス(プロフ) - MONACAさん» お返事遅くなってしまい申し訳ないです( ; ; )とっても嬉しいです!頑張ります! (2022年5月25日 11時) (レス) id: 4ab3666003 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレートコスモス(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます! (2022年5月24日 21時) (レス) id: 4ab3666003 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 偵探高校じゃなくて、帝丹高校です。 (2022年5月24日 20時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:チョコレートコスモス | 作成日時:2018年5月13日 22時